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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 月9らしさ消えた『カインとアベル』

桐谷健太がギフハブに! 月9らしさ消えた『カインとアベル』は、山田涼介をどこまで汚せるか

 兄が盗聴を……優くん、少しだけ悩みますが、わりとあっさり役員会に緊急動議をかけました。

「高田隆一副社長の解任を提案します!」

 あわてふためく隆一を、冷酷に突き放す優くん。

「高田副社長は今、通常業務を行える状態ではありません」
「最近の副社長が普通じゃないのはみなさんもお気づきじゃないんですか」

 そして、かき集めた盗聴器を取り出し、

「社長と私の行動を監視する目的で副社長が設置したものです」
「防犯カメラに映ってることすら気づいてないじゃないですか!」

 もうフルボッコ。しかもこれが、隆一と梓さん(倉科カナ)の結婚式3日前という残酷さ。3日くらい待ってやればいいのに、待たない。怖い。しかも結婚式にも出ないという優くん。怖い。

 優くんが隆一をクビにしたことを知った梓はショックを受け、「今のあなたは魅力なんてかけらもない、さよなら」と告げますが、優くんはそんな梓を背中から抱きしめ「ずっと俺のそばにいてほしい」「俺が梓さんを幸せにしたい」と、いきなりの熱烈告白。人の話をまったく聞いてない。怖い。

 で、結婚式当日。隆一、さんざん下見した教会に来ません。結婚式は中止です。梓、号泣。隆一も空っぽの披露宴会場で号泣。みんな不幸になった。優くんのせいで!

 もちろん、優くんが悪い人になったわけじゃありません。取締役という立場をよく理解し、正しいことをしようとしただけです。ただ、それがすごく急だったので、完全にのぼせ上がって権力をブン回しているようにしか見えないんですね。すんごい“イヤな奴”になってる。

 一部報道では、この『カインとアベル』は視聴率低迷が理由で打ち切りになり、1話少なくなったと伝えられていましたが、そんな情報を裏付けるように、今回ものすごい急ぎ足で物語が進みました。結果、家族親族の問題に重点が置かれたので、今までの分不相応なスケール感がなくなって、すごく見やすく、わかりやすくなったと思います。どんどん暴君と化す優くん。いよいよ隆一に殺されてもしょうがない感じの説得力も出てきまして、完全に月9らしさが消えましたが、あと2回かな? 楽しみです。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2017/04/19 13:39
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