人間の果てなき「知りたい欲」に応える、国立国会図書館関西館のTwitterが面白い
#勝手にしらべ隊
人はとにかく「知りたい」生き物――。そんなことをしみじみ教えてくれるTwitterがある。それが、「国立国会図書館関西館図書館協力課」が開設しているTwitter(https://twitter.com/crd_tweet?lang=ja)だ。少し覗いてみると、こんなツイートが記載されている。
「ベルギーに旅行した際に牛肉のビール煮を食べて気に入った。この料理のつくり方を紹介した本はないか」(豊中市立図書館/回答)
「どんぐりにどんな虫が住んでいるのか児童書で調べたい」(所沢市立所沢図書館/回答)
「日本人の国民性が『寛容である』と言われるが、それを例示あるいは根拠を示している資料が見たい」(埼玉県立久喜図書館/回答)
つまり、調べたい事柄に役立つ資料がないか、利用者が地元の図書館に問い合わせた実際の相談事例が載っているのだ。もちろん、それに応じて図書館が調べた結果も併せて載せているが、今回はとにかく問い合わせ例だけ見ていきたい。
こんなものもある。
「ミミズが地上に出て、干からびているのをみるが、なぜわざわざ外へ出てくるのか知りたい」(福岡市総合図書館/回答)
「椅子は数えるとき、脚(きゃく)というが、机は何と数えるのか知りたい」(島根県立図書館/回答)
「月が追いかけてくるように見えることを、4歳児でもわかるように説明した本はありませんか?」(いわき市立いわき総合図書館/回答)
言われてみれば確かに気になる、または知りたい、教えてほしい事柄だ。
さらに以下は、利用者の疑問に答える各図書館の懐の深さを示してくれるような問い合わせだ。
「冷え切った夫婦関係が、何かのきっかけで修復されていくという小説が読みたい」(神奈川県学校図書館員研究会/回答)
「昭和25年2月に『圭子』という名前で出生届を出したら役所でだめと言われた。同じ歳くらいで『圭子』さんがいるのは何故? いつから使えるようになったの?」(神戸市立中央図書館/回答)
「これからインフルエンザの注射に行きます。いやです。こわいです。(2年生児童)」(京都女子大学附属小学校図書館/回答)
「自分の気持ちが上手く伝えられず、友だちに手を出してしまう小学校低学年の子がいる。その子に手を出された友だちの気持ちを伝えるような絵本が知りたい(先生からの質問)」(安城市中央図書館/回答)
「近所に歯科医院が向かい合わせで2軒あるが愛知学院大学の卒業生の医院に掛りたいので、卒業生の歯科医院であるかどうかわかるか」(愛知学院大学歯学・薬学図書館情報センター/回答)
「夕方18時半ごろに『こんにちは』というあいさつでよいのか。明るかったので『こんにちは』でよいと答えたが、それでよかったのか?」(広島市立中央図書館/回答)
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