船越英一郎は2度死ぬ!? “クズ”総出演の『黒い十人の女』最終回の視聴率は……!?
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如野の「裏切ったの?」をきっかけに、堰を切ったように、睦に憎しみをぶつける9人の愛人。「とにかく謝れ」と無理やり土下座させますが、睦はそれを振り切って、ケラケラと笑いだします。
「今まで散々人の夫と不倫しておいて、どの面下げて謝れとか言ってんの!?」睦の一言に、愛人たちは、圧倒され黙り込んでしまいます。如野は「全く売れない5流のくせに! 大根!」とプライドをコテンパンにされ、若手女優の相葉志乃(トリンドル玲奈)は顔を鷲掴みにされ、潰される寸前に。「おたくのタレントが悪いことしないように、潰しちゃおうか?」隣にいる相葉のマネジャー・長谷川沙英(ちすん)は、あまりの怖さに何も言い返せません。
9人が土下座しても、睦の怒りは収まりません。特に、8年もふてぶてしく関係を続けた挙句、殺害を計画した如野が憎くてたまりません。振る舞うはずだったアイスカフェラテを、如野に11杯も頭から食らわせて睦の怒りは収まったようです。カフェラテ、あんかけと汁男優ならぬ汁女優というところでしょうか。
結局、睦は松吉と離婚することにしたそう。久しぶりに松吉と暮らしたことで、松吉を疎ましく感じるようになったことが理由だと睦は語ります。「あの人と暮らしたいんじゃなくて、あの人を独り占めしたかっただけ」。睦は、愛人たちが手にすることができなかったものを手にしたわけですが、あっさりそれを手放したんですね。
さらに、睦には若くて妻がいる彼氏ができたということでした。そろそろ妻と別れるので、これは不倫じゃないと言いますが、睦も自分たちと同じような“クズ女”なのだということを悟り、愛人たちはあ然とするのでした。
睦にやられっぱなしだった一行は帰路、偶然にも松吉と遭遇。松吉は、もう新しい女を連れていました。睦には正論で撃退されてしまった一行の怒りの矛先は、当然松吉に向きます。
松吉を廃工場に連れ出し、それぞれの怒りが爆発。「私は風さんを許さない」と如野は、予備で取っておいた10錠の薬を飲ませようとします。如野は、前回とは違い病死に偽装することはない、松吉を殺したあと自首すると言います。そんな人生を投げ出した如野の手を止めたのは、神田久未(成海璃子)でした。
なんやかんやあって、「幸せになることが、この人への復讐」ということで、如野と愛人たちは松吉殺害にふたたび失敗しました。
その後、松吉は、関連会社に飛ばされました。9人は、それぞれの日常を謳歌しつつも友人として関係を続けている様子。気になる睦の新恋人は、相葉と関係を持っていた浦上紀章(水上剣星)でした。
最後のカットは、神田が初めて9人の愛人の存在を知ったカフェで睦が、女性と話しています。女性は「そういう男なの、浦上は」と。そうです……相葉を松吉と奪い合ったり、その相葉相手に正論を繰り広げた浦上は、しっかりと松吉の後継者として成長したようです。めでたしめでたし!
深夜帯としては高視聴率を維持した『黒い十人の女』。バカリズムが脚本を執筆することで話題になりましたがコントっぽくもなく、見応えのあるドラマに仕上がりました。名作として知られる原作に果敢に挑み、脚本家としての確かな能力を示したバカリズムの、自信たっぷりの顔がテレビから透けて見えてきそうです。
(文=どらまっ子HAYAちゃん)
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