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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 楽しさを失った『IQ246』

本当に“醜悪至極”なのは誰だ? 楽しさを失った『IQ246~華麗なる事件簿~』を見続けるのが、もうキツイ

 ここまで、ドラマの中で起こった事件はすべてマリア・Tの差し金によるものでした。マリア・Tが犯人に接触しなければ、誰ひとり死ぬことはなかった。つまり沙羅駆は、すべての殺人事件を事前に止めることができる立場にいながら、見過ごしてきていたわけです。で、人が死んだらノコノコ現場に出て行って「ヒマ潰しだ」とか言って捜査ごっこをしていたと。最悪です。完全に人格が(というか、ドラマの設定が)破たんしてる。

 実際、前回のラストでマリア・Tに毒ガスを吸わされた沙羅駆は、死にませんでした。その毒ガスが、森本が解剖室で生成していた新種のウイルスであることを知っていて、すでにワクチンを開発・摂取済だったんだそうです。自分が殺されることを予知し、自分の命を守る準備だけは着々と進めていた。でも他人が殺されたら「ヒマ潰し」なんだって。この男、醜悪至極ですよ。

 このドラマを、ここまでなんとか持たせていたのは、なんとなくの「楽しさ」だったように思うんですよね。実際、土屋太鳳と織田裕二の軽妙な会話も、ディーン・フジオカの鮮やかすぎる格闘技も、今回だって見てる分には楽しかった。

 次回以降も、上記のようないろんなことをさらっと流しながら推理ごっこが続いていくことでしょう。また、人も死ぬみたいです。いったいそれを、どんな顔で眺めればいいというのでしょうね。あーあ。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2016/11/28 20:00
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