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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 面白くない『IQ246』楽しみ方

織田裕二のヘンテコリン芝居がトーンダウンしてきたTBS『IQ246』は、どう楽しむべきなのか

「マリアT」にそそのかされて沙羅駆を殺すことにした壮一と葵。誰もいない工事中のデパートのような場所に沙羅駆を呼び出すと、壮一がバールのようなもので沙羅駆の後頭部を一撃! ばったりと倒れ込んで動かなくなる沙羅駆! 壮一は「マリアT」から受け取った時限装置みたいなものをセットして逃走! しかし、待ち伏せしていた賢正(ディーン・フジオカ)の華麗なジークンドーによって取り押さえられた! 沙羅駆は、ハットの中に鉄板を仕込んでいたから無事! 時限装置を処理しようとする沙羅駆! 「マリアT」が遠隔操作で装置から何かを噴射! 「目が~! 目が~!」と苦しみながら賢正たちを逃がし、建物を封鎖するように命じる沙羅駆! そこに現れたのは、ガスマスクをした「マリアT」! その正体は、沙羅駆に心酔する観察医・森本(中谷美紀)が厚化粧で……。

「美しいわ、やはり死こそ孤高の美……」

 死体マニアの森本が、すべての事件を起こしていたようです。そして、建物を封鎖するほどのガス的な何かをモロに浴びてしまった沙羅駆は……と、なんか盛り上がった風に書きましたが、壮一がバールのようなもので頭を殴るのではなく首などの急所を狙ってきたら沙羅駆は死んでいたのか。沙羅駆は、あの時限装置をどう処理するつもりだったのか。そして、なぜここまで沙羅駆の命の危機を演出しておいて、その直後に沙羅駆がピンピンしている次回予告を流してしまうのか!

 言いたいことは山ほどありますが、スキだらけの謎解き脚本は、逆にいえば多少の辻褄を無視してでも出力の高いシーンを並べたいという意図でもあるわけで、その分、この作品は目に楽しい場面がたくさん出てきます。今回も、絵の才能に自信を持てなかった画家が弟を殺害する前日にベネチアのコンテストに入選していたことが明らかになって泣き崩れるシーンから始まるクライマックスまでのシークエンスは見応えありましたし、単純に、『下町ロケット』であれだけ仲良しだった迫田(今野)が江原(和田)に殺されるっていうキャスティングだけでも、楽しいですよ。それでいいじゃん、もう! という気持ちで、次回以降も楽しみにしたいと思いますよ。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2016/11/21 20:00
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