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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 田中将大のデマはなぜ広まった?

デマ発信源もフジ『めざましテレビ』!? 田中将大“トランプ・タワー居住説”は、なぜ広まったか

 昨年12月、トランプ氏が大統領選の指名獲得を目指していた頃、トランプ・タワーのホームページに国際ハッカー集団アノニマスがサイバー攻撃を仕掛けた時もまた、一部メディアが田中居住の話を併記。「週刊新潮」(新潮社)までもが「夢の塔に住まう、最も有名な日本人がNYヤンキースの田中将大と里田まい夫妻。家賃は実に約700万円に上るという」と報道。今年5月にも「女性セブン」(小学館)が「マーくん&里田も住むトランプ・タワーは警備員700人常駐」とする記事を掲載していた。

 記事では、人気俳優のハリソン・フォードやブルース・ウィリス、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、歌手のエルトン・ジョン、映画監督のスティーブン・スピルバーグらが居住しているほか、米国在住の作家・冷泉彰彦氏のコメントとして「日本人ではNYヤンキースの田中将大・里田まい夫妻が住んでいます」と伝えられた。

 筆者が1990年代にニューヨークに住んでいた頃も、同ビルは超高級物件として有名だったが、セレブ向け不動産の中には真偽不明の有名人居住説が出て宣伝されることが少なくなく、マイケル・ジャクソンなどは同市内だけで4件もの高級ビル居住説が流れていた。

 在ニューヨークのアメリカ人記者に聞いたところ「アメリカでは、田中のトランプ・タワー居住説のウワサなどまったく広まっていない」という。もっとも、『めざましテレビ』への批判は、その真偽よりも、情報番組がタレントの住居をクイズに出題したモラルのなさにあるようだが。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2016/11/16 12:00
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