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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 芸能界のドンは控えめな男!?
週刊誌スクープ大賞

芸能界のドン・周防郁雄氏は控えめな男!? 気鋭のノンフィクション作家も、レコ大買収騒動には迫れず……

 ところで、先ほど誉めた現代だが、今週の記事「トランプが世界経済をぶっ壊す」は、あまりいただけない。

 最初の、今回の大統領選はエリートとマスコミの敗北というのは理解できる。だが、トランプノミクスで、2月になれば日本株が「爆上げ」し、世界中の景気がよくなるとは、とても思えない。

 それも、湯水のようにカネをばらまいて、橋も道路も造り直し、日本の昔のバブルの頃のようなことをやるというのだが、そんな余裕は今のアメリカにはない。

 トランプとの付き合い方を、スナイダーという米スタンフォード大学太平洋研究センター研究副主幹がこう言っている。

「いま日本が行うべきことは、ただ一つ。徹底的にトランプ氏に媚びへつらうことです。『日本はあなたのことが大好きです。あなたはとても賢く、素晴らしい人だ。日本国民は、あなたの大統領就任を心から待望している』」

 ふざけてるのか? 今だって安倍首相はアメリカに媚びへつらっている。これ以上やったら「バカにしてんのか!」と怒るはずだ。だが、これはアメリカの本音でもあろう。

 今まで通り、オレたちの言うことを聞いていればいいのだというのである。

 TPPは完全に終わったし(これはよかったと思う)、NAFTA(北米自由貿易協定)も破棄される可能性が高い。

 地球温暖化にも無知なトランプでは、世界からバカにされるのがオチだろう。

「イスラム圏からアメリカ企業が引き始めたら、日本の商機が出てくる」などとバカなことをいう人間まで登場させている。

 中でも山内昌之東大名誉教授と対談している佐藤勝氏は、

「トランプは、非常に強かで有能な人物であるにもかかわらず、あたかも無能な人物であるかのように描かれてきたことが(当選すると思われなかった=筆者注)原因でしょう。(中略)トランプを歓迎するのは、既存の秩序を変更したいと願う国々。ロシア、中国、北朝鮮などです。日本にはそうした国の言語へのアクセスを持つ人々が少ないがゆえに、トランプが愚鈍な候補であるかのようにカリカチュアライズ(戯画化)されてしまったのです」

と、今になってトランプ有能説を唱えているのは、読んでいてあきれた。

 確かに選挙戦略はクリントンより優れていたかもしれないが、これは参謀が優秀だったのだ。もし彼が選挙戦中の暴言を全部ひっくり返すほどの人間なら、少しは彼を見直すかもしれないが、そうではあるまい。

 イギリスのEU離脱より、トランプショックのほうが世界はもちろん、日本に与える影響も甚大なはずだ。

 談志のオヤジではないが、バカは隣の火事より怖いのである。

【巻末付録】

 現代からいこう。巻頭は「深田恭子 未公開水着を独占公開!」。やはり持っている女は、水着でも引きつけるものがある。後半は「密着ルポルタージュ いま急増している 私たちが『女性器を整える』理由」。女性器を「整形手術」する女性が増えているというのである。

 中には、セックスするとき痛くて仕方ないという女性もいるようだが、膣力をアップするために手術を受ける人もいるそうだ。ご苦労様。

 お次は「中村優 第三話 情熱」。「美しい人妻 並木塔子」。この塔子ちゃんが、意外にいい。

 袋とじは「史上最も美しいプロレスラーが帰ってきた! 井上貴子 あの素晴らしいヘアヌードを再び」。彼女まだ現役だそうだ。50歳近いというのに、こちらもご苦労様です。

 ポストは巻頭カラーで「朝比奈彩 魅惑のランジェリー」。後半は日本の深夜をコーフンさせた伝説のお色気情報番組「トゥナイト2 美女リポーター大集合!」。そんな番組があったな。

 袋とじは、地下倉庫の秘宝写真集第4弾。「真梨邑ケイ」。本格ジャズシンガーで美人。一時は一世を風靡したのに何が悲しくてこんな姿に! 大胆さでいったら、これに敵うものはなかなかない。

 体はすこし崩れが目立つが(失礼!)、これを見て欲情しないヤツは男じゃない。

 彼女も、もう還暦が近いのか。あの頃はきれいだったね。

 あとはいつもの「桐野女史 ワケアリの女」。今週は大胆、欲情させるという2つを見事に体現している真梨邑ケイ、ポストの勝ち!
(文=元木昌彦)

最終更新:2016/11/14 21:00
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