レコード大賞1億円不正に「ドンの謝罪」は無意味? “本当のドン”を前にメディアは沈黙で……
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ところでアメリカ大統領選の投票日が迫っているが、クリントン陣営に打撃を与えたメール問題で、連邦捜査局(FBI)が、民主党のクリントン氏の私用メール問題について「(訴追に相当しないという)結論は変わらない」と公表した。
これでトランプ陣営の切り札がなくなり、たぶんヒラリー当選ということになるのであろうが、彼女に期待できないというより、今のアメリカには何も期待できないという深刻な事態は変わらない。
内田樹氏は先日話したときに私にこう言っていた。
「安倍晋三のような国際性の全然ない、統治能力もそんなに高くない人が、これだけ国際的な権限を持っていられるというのも、やっぱりアメリカが貧すれば鈍すだからです。アメリカにもっと力があれば、今の安倍晋三のポジションは、かつての李承晩であったり、スハルトであったり、ゴ・ディン・ジエムであったり、あの人たちとあまり変わらないんです。要するに開発独裁(経済発展のためには政治的な安定が必要だとして、国民の政治参加を著しく制限する独裁を正当化する)と同じなわけであって、アメリカの建国理念とも、価値観とも整合しない。アメリカがつくった憲法を全否定しようというような、彼らから見たらまったく世界の捉え方が違う、価値観の違う人間なんだけれど、とにかくアメリカの要求には全部イエスと言う。そういう非常に質が悪い非民主的、強権的な政治家なんだけれど、溺れるものは藁をも掴むですよ。安倍はアメリカの藁なんですよ。国際的にはどんどん求心力が落ちてきて、もはや見まわしてみると、何でもかんでも全部賛成と言ってくれるのは日本しかないわけです。そうなってくると変な話、もう日本は切れない。だから安倍さんにしてみたら、とにかく日本の国益はいくら失っても構わない、アメリカの国益を最大化する方向にということをやっていれば、アメリカからは、おまえが未来永劫、日本の統治者であってもらいたいというお墨付きがいただけるわけです。アメリカはほんとに尻に火がついちゃったんで、もうどんな手段でもいいからアメリカをサポートしてくれる、モラルサポートもファイナンシャルサポートも、あるいはミリタリーサポートでも、どんな形であれ、とにかくサポートしてくれるんだったら、何でもいい。安倍さんという人はアメリカの弱みに付け込んでいるわけです。二十一世紀に入って、開発独裁型の政治家なんて出てくるとは、誰も思っていなかったんだけれど、それがボコッと出てきた。強権的独裁政治に向かって、まっしぐらに行っているんですけれど、支援者がいなくなり世界的に孤立したアメリカからすると、安倍さんは貴重な人材なわけです。3期9年に任期を延ばして、憲法改正もできるようにしましたが、アメリカから、それはよろしくないという不快感の表明みたいなものというのがあって然るべきなんです。俺らがつくってやった憲法を反古にしようというのか、このやろうと言うのが当然なんですけれど、放置してある。言えなくなっているということは、アメリカの国力の劣化というのは、僕らの想像以上にひどいということです」
没落するアメリカにしがみつく安倍政権。ドロ船がひっくり返るとき、日本も引きずり込まれる。
今、日本人が一番に考えなくてはいけないのは、日米基軸などは白紙に戻し、アメリカとの付き合い方をもう一度真剣に考え直すこと、それである。
話はガラッと変わって、先週号で宮沢りえとV6の森田剛が付き合っていることを報じた新潮が、今週はグラビアで2人の親密写真を掲載している。
宮沢りえは29日に、都内の映画館で主演映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(監督中野量太)の初日舞台あいさつに登壇した後、渋谷のシアターコクーンで森田と寄り添いながら舞台を観劇し、終わるといそいそと帰って行ったという。
宮沢りえも40を超えて、女優としても円熟がましてきた。まあ、男も芸の肥やし。人の恋路を邪魔するヤツは……。
現代は来年1月24日に任期が切れるNHK籾井会長が続投するかもしれないと報じている。
理由は、後継者選びが難航、安倍官邸がいないんだったら籾井君でいいんじゃないかと思っているようだということだ。
そんなバカなこととは思うが、今の安倍首相が何を考えているのか、周りにもわからないそうだから、あり得るのかもしれない。
NHKの真っ当な人間にとっては悪夢のような日々がまだ続くのには、耐えられないだろうが。
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