レコード大賞1億円不正に「ドンの謝罪」は無意味? “本当のドン”を前にメディアは沈黙で……
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
ポストは長生きしたければ、こうした運動をしてはいけないと特集している。
ラジオ体操はオーバー60歳には向いていないそうだ。
なぜなら、ラジオ体操が普及し始めたのは昭和26年頃で、その頃の男性の平均寿命は60.8歳だった。
高齢者の運動能力が低下するのは脚や腰や下半身だが、ラジオ体操には下半身の運動機能を強化したり、維持する運動は入っていないからだという。
1日1万歩というのも、そのスピードではぜんぜん意味がない。電車やバスで座らないと半月板を傷める。
冬の早朝マラソンは脳卒中や心筋梗塞などのリスクがある。ゴルフ・水泳・自転車の死亡事故が増えている。
ベターッと地に脚がつくストレッチは背骨に負担がかかりすぎるというのだ。
先週ポストで、100歳長寿の人たちは肉や天ぷら、カツ、すき焼き、寿司など高カロリーなものを好んで食べていると書いていた。
幸い私の食欲は衰えていないから、この時期、すき焼きで日本酒といきたいね。肉は高いから肉抜きで……と思ったら、葉物がバカ高い。春菊280円、白菜650円。給食を取りやめた小学校も出ている。
「三重県鈴鹿市立の全30小学校と13幼稚園が今年度、給食を2日間中止する。野菜価格などの高騰が理由だ。安い食材に切り替えて給食を続ける自治体が多い中、鈴鹿市は『安全面を重視』して判断したという」(11月4日05時23分asahi.comより)
貧しいヤツは肉はもちろんのこと野菜も食べるなということか。しかりしこうして我が家のすき焼きは、焼き豆腐とタマネギ、シラタキに豚の三枚肉という“布陣”になったのであった。
現代に嫌な特集が載っている。痛い死に方のランキングである。どうしてこんなものをやるのか首をかしげざるを得ないが、怖いもの見たさで読んでみた。
私は肺がんが一番苦しいのかと思っていたが、なんとランキングは第7位である。
1位は膵臓がん。膵臓の周りには太い神経があり、そこにがんが浸潤すると激しい痛みを伴うという。
2位が間質性肺炎。続いて肝臓がん、肺気腫、多発性骨髄腫、上腸間膜動脈閉塞症ときて肺がんである。
先日亡くなった私の友人は肺気腫に肺がんを併発していた。さぞや痛かっただろうに。
いくら痛み止めのモルヒネが効くからといっても、死ぬ間際まで痛みの恐怖とも戦わなくてはいけないのはつらい。
神様、なんとかピンピンコロリと逝かせてください。
ところで、嫌われる都市というのがある。井上章一氏が書いた『京都ぎらい』(朝日新聞出版社)は大ベストセラーになったが、これは愛憎半ばするから売れたのである。
誰かが『名古屋ぎらい』などという本を出したら、見向きもされないのではないか。
週刊朝日によれば、名古屋市がインターネットで国内8主要都市の「都市ブランド・イメージ調査」を実施したら、トップの京都が37.6ポイントだったのに、名古屋はわずか1.4ポイントで、ぶっちぎりの最下位だったそうだ。
「名古屋のネガティブイメージは、1980年代にタモリが『名古屋人はエビフライをエビフリャーと言う』などと嘲笑したネタをルーツとする。『名古屋弁はみゃーみゃー言ってうるさい』『田舎臭い』などと、さんざん揶揄され、土壇場で誘致に失敗した88年の『名古屋五輪』の悪夢も、外国人タレントのコンサートの“名古屋飛ばし”も、コンプレックスに苛ませるに十分だったのだろう」(朝日)
豪華なモーニングセットで名高い喫茶店文化も、みそかつ、ひつまぶしも名古屋の名を高めるまでにはいっていない。
さらに名古屋のイメージを堕としている(失礼!)河村たかし名古屋市長は、名古屋は戦時中軍需都市だったため、都心部はほとんど焦土と化した。戦後は消失した路地を以前のように復興することなく広い道路をつくることにしたため、名古屋は人工都市で風情も情緒もなくなってしまったという。
地元で有名な学者が名古屋を「消毒都市」とネーミングしたそうだ。
トヨタのおかげで産業都市になり金儲けでは圧倒的に日本一になったが、では名古屋の魅力とは? と考えると、たしかにあまり思い浮かばない。私は中村区にある「中村遊郭跡」が好きだが、今はソープランドばかりになってしまっているのが残念だ。
さて、小池百合子劇場に翳りが出てきたようだ。小池都知事は豊洲市場の主要施設の下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、11月1日、中西充副知事(当時・中央卸売市場長)ら8人が独断的に盛り土をしなかった責任者として認定するという検証報告書を発表した。
小池都知事は現役職員の懲戒処分、退職者へも対応するよう指示した。これは当然の処分ではあるが、本丸に迫っていないと思う都民は多いはずだ。
当時は石原慎太郎知事時代である。市場の敷地全体に盛り土をする整備方針を決定したのも石原都知事自らである。
小役人たちの習性として、親分の決定事項を覆すようなことを自分たちだけでやることなどあり得ない。万が一やったとしても、スパイ網が張り巡らされている伏魔殿では、隠し通せるはずはない。
小池都知事は石原氏を議会に呼んで喚問するべきである。できないなら遠からず小池は支持を失う。
朝日は小池の3カ月を採点している。朝日の採点では「政治力は4」。「自民党とつかず離れずを演出する。なかなかの『曲者』ぶり。綱渡りの危うさはあるものの、本誌は政治力に5点満点中、『4点』をつけた」(朝日)。
「発信・パフォーマンス力は5」「行動力・リーダーシップは4」「おしゃれ度は4・5」。だが、問題は「政策立案力は3」である。豊洲移転や五輪施設問題など大向こうウケするテーマを選んでパフォーマンスするだけで、「進む高齢化や待機児童対策など、地味でも都民にとって必要な分野で具体的な政策を打ち出し、他道府県のモデルとなるのが首都自治体の本来の役目です」(中央大学の佐々木信夫教授)。
その上「問題解決力は2・5」と低い。豊洲移転はどうなるのか。五輪のボート会場を宮城県の長沼に移す案を出したが、結局は元へ戻るのではないか。
さらに小池氏のブレーンにも批判が集まっている。
「改革本部を統括する慶應大の上山信一教授は特に都職員の反感を買っている。(中略)上山氏が橋下徹氏の元でぶち上げた大阪都構想は失敗している。小池氏の命取りになる可能性がある」(都政ウオッチャー)
IOCのバッハ会長に、小池氏が「仮設施設の整備費のうち都が千億円から千五百億円を負担すると記された英文の文書」を渡したが、この文書を作成したのが週刊文春によれば上山氏だという。
だがこれが都議会のドンをいたく怒らせたそうである。そんな話は聞いていない、根拠のない数字だと指摘され、急遽作成者名は削除されたそうだ。
この上山氏、コンサル長者といわれ、虎ノ門のタワマンに「推定九千万円」(文春)の事務所を構え、都内の高級住宅地に200平米を超える邸宅をキャッシュで買っているのだそうだ。
ブレーンにも批判が出てきた小池都知事が頼むのは、もしかすると安倍首相が目論んでいるといわれる来年1月解散かもしれない。
そこへ小池新党から何人か出馬させ、1人でも2人でも当選させれば、また小池人気が再現するやもしれない。
この人は、パフォーマンスをやり続けなくてはいけない運命なのだろう。
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