『イップ・マン』“宇宙最強の男”と兄弟弟子の日本人男性が快挙! 外国人初の中国伝統武術継承者に
2016/11/03 16:00
#中国 #東アジアニュース
外国人が中国武術の名跡を継ぐという異例の出来事を、地元紙も報じた
武当傅家拳は広東省、香港などで伝えられたことから、華人の移民で海外に広がり、現在では中国国内よりも、アメリカ、ドイツ、イタリア、オーストラリアなどに入門者が多い。浪岡さんも、将来はアジア圏を離れ、文化としての武術を広く海外に伝えたいという夢を持っている。
「中国武術の歴史は長い。中国語が現地の人と同じレベルで話せること、また文化的・身体的習慣を学ばなければ、本当の意味では理解できない。武術や普段の生活を通して、文龍先生という人自身を学びました」(浪岡さん)。
12年には、当時日本語教師として勤めていた語学学校で同僚だった中国人女性と結婚し、一時帰国。2人の子どもを授かり、実家のある北海道や台湾で生活していたが、今年4月に再び広州へ戻ってきた。足掛け9年、広州を離れていても休まずに練習を重ねていたことが認められ、今回、ほかの兄弟弟子と共に、初代より数えて4代目の伝人となった。
「今後も修行と研究を続け、将来は海外に向けて広め、子どもの世代、孫の世代へとつないでいきたいです」と、夢を語る浪岡さん。
外交の世界では冷え込む日中関係だが、文化面での日中交流は、今なお着実に続いているようだ。
最終更新:2016/11/03 16:00
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