『イップ・マン』“宇宙最強の男”と兄弟弟子の日本人男性が快挙! 外国人初の中国伝統武術継承者に
2016/11/03 16:00
#中国 #東アジアニュース
正式弟子任命の儀式に臨み、師匠に向かってひざまずく浪岡さん
広東省広州市で、同地に伝わる武術流派を学んだ日本人男性が、同派では外国人として初めての伝人(正式弟子)に認定され、拝師(はいし)と呼ばれる儀式に臨んだ。
浪岡大輔さんは北海道出身の35歳で、幼い頃から香港映画の影響で中国武術に興味を持ち、武術を学ぶために大学で中国語を専攻。卒業後、北京への留学を経て広州市を訪れ、働きながら武術を学んでいた。
同市は中国南部の都市だが、彼が学ぶ流派は日本人にもなじみのある太極拳など、中国北方の武術だ。八卦掌、武当拳といった拳術各派と武器術を伝える総合武術で、傅(ふ)姓の武術家が伝えたことから、武当傅家拳(ぶとうふかけん)と呼ばれている。
武当傅家拳三代目当主・振嵩氏の、手取り足取りの指導を受けてきた
師は五虎下江南(北方武術を最初に南に伝えた5人の武術家)のひとり、傅振嵩(ふ・しんすう)直系の孫で、三代目に当たる文龍(ぶんりゅう)氏。香港のアクションスターで、映画『イップ・マン 葉問』に主演したドニー・イェンの母親である麥寶嬋(マク・ボウシム)女史は、文龍氏の父、永輝に学んでおり、文龍氏と麥女史は兄妹弟子、ドニー・イェンは浪岡さんの遠い兄弟子という関係だ。07年から11年までの4年間は、日々、文龍氏からマンツーマンに近い環境で教えを受けていたという。
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