「貧乏より売春するほうがマシ」高騰する住宅ローンのために、夫公認で妻が売春!? 中国人の歪んだ道徳観
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こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。
10月27日、中国・江蘇省蘇州市内のホテルで、29歳の女性が売春を行った容疑で現行犯逮捕されました。警察の捜査によると、逮捕された女性は、とある企業で経理を担当している会社員で、平均月給は5,000元(約7万8,000円)弱に上っていました。中国国内の大卒初任給は2,500元(約3万9,000円)程度で、しかも女性は共働きの既婚者ということもあり、やや富裕な層に属していたようです。そのような女性が売春に手を出した理由は、国内で高騰する住宅ローンでした。
■貧乏よりも、売春するほうがマシ!?
2010年に中国のGDP(国内総生産)が世界第2位になった際、国内の経済学者がその内訳を調査したところ、半分以上が不動産に関する投資であることが判明しました。北京や上海など大都市中心部の不動産価格はいまだに上昇の一途をたどっており、現在は日本の銀座の平均価格を上回るほどです。逮捕された女性が住む住宅のローンは1月1万元(約15万6,000円)程度に達しており、夫婦の合計月収を上回っていました。そのため、女性は夫も承知の上、自らの体を売って収入を得たのです。現代の中国では、拝金主義の影響から、「貧乏よりも売春するほうがマシ」という思想が蔓延しています。そのため、この夫婦のような事例は珍しい話ではありません。それどころか、母親が金を稼ぐために小中学生の娘に売春行為をさせるといった例も少なくありません。
さらに現在、離婚して不動産を購入する「離婚買房」と呼ばれる横行が流行しており、中国の検索サイト「百度」で検索すると、離婚買房の手法が書かれたサイトが多くヒットします。日本のバブル期と同様に不動産価格が高騰し続けている中国では、物件や土地を購入した後に転売すれば、差額で莫大な収入を得ることが可能です。当然、人民はこぞって不動産を購入したのですが、その事態を受け、中国政府は夫婦が不動産を共同で所有する場合、2件目の不動産購入を禁止する法律を作りました。しかし、人民たちは、複数の不動産を購入するために「偽装離婚」を行い始めたのです。
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