ラグビーが好きな人、“出し切った”ことがある人なら共感できる熱いドラマを熱く作る!『ALL OUT!!』プロデューサーインタビュー!
―― 「全国高校7人制ラグビー大会」や、ラグビーボールブランド「GILBERT」ともコラボされたり、オフィシャル的な動きが活発だなという印象があります。
青井 リアルラグビーのファンのかたにも観ていただきたいというのもありますし、ラグビーを題材にしたアニメなので、そういったところにも力を入れております。今後も広げられるよう力を入れておりますので注目していただければ幸いです。
■スポーツやラグビーが好きな人たちにザワついてほしい!
―― 多くのスポーツアニメの人気を支える女性アニメファン、特に男性と男性の友情物語が大好きな層には、どうプロモーションしていかれるんですか?
青井 スポーツアニメの魅力は、練習、試合を通してキャラクターの成長がみられるということですよね。作品の世界観を壊さずに、丁寧に作品を知ってもらうよう届けられるよう気を付けております。そして、アニメファンだけではなく、スポーツやラグビーが好きな人たちにも、「こういう作品があるんだ!」ってザワついてほしいなと。
いろんな層の方たちが興味を持って盛り上がっていただくことで、「『ALL OUT!!」ってキテるよね」っていうのが広がれば、作品としてのバリューが上がって、次につながっていくのかなと思いますし。
―― リアル高校ラグビー部員などが見てくれていたりするとうれしいと?
青井 そうですね。原作コミックはすでに多くの方が読まれているようで、購読者層を聞いても、ラグビー経験者の男性が多いと聞いています。そこがより広がって、そうでない人たちにも、熱いスポーツものとして楽しんでほしい。『ALL OUT!!』はキャラクター同士、高校生のぶつかり合った熱い想いが、読み進めていけばいくほど、いろんなキャラにスポットが当たって、より熱く広く複合的に物語が広がっていきますから。
―― キャラクターも多いので、キャスティングも大変だと思うんですが、主人公の1年生2人に若手を起用されたのには、どんな意図があったのでしょうか?
青井 祇園健次(千葉翔也)と石清水澄明(安達勇人)、特に祇園はこの物語を通じて、ラグビー初心者から始まってどんどん成長していきます。声優さんも、キャラクターと一緒に成長していけるような方、これから成長していく過程、いい意味でまだ色がついていない、キャスティングにしたいなと。もちろんまだ未熟な部分も多いかもしれないし、実際当初は収録に時間がかかったりもしたんですが、だんだんペースがつかめてきて、キャラと一緒に成長していっているので、そういったところかなと。
一方で「先輩後輩」の間柄、まとめる人、神高ラグビ―部の顔にならなければいけない方は、経験者、実力のある方が大事かなということで、細谷さん(佳正/赤山濯也役)、逢坂さん(良太/八王子陸役)に。このメインの4人は早く決めました。
ネットの反応とかを見ていると、「これ逢坂さんだったんだ!」っていう反応もあるので、逢坂さんだってわからないかもしれません。いろんな作品で主人公格のキャラを演じられていますが、それらとはまた違った、温かみのある神高の「お母さん」みたいな感じかもしれません。
赤山役の細谷さんもいいですよね。色気がある感じで。キャプテンなので威厳と渋みのある声と言えば、細谷さんかなと。実際、『ダイヤのA』ではキャプテンもやっていますし、『ハイキュー!!』ではキャプテンではないにしろ、エース役をやっていますし。独特ですよね、色気があって。低めのああいう声を出せる人はなかなかいないと思うので、ぴったしハマったかなと思っています。
――これだけ人数がいると、キャスティングの他、収録ブースが大変なことになっていそうですが……。試合の時は男性ばかり30人くらいいるわけですよね?
青井 収録ブースから人が溢れていましたね。ブースの椅子が足りなくなって、立ったままの人もいました。ベテランの方がいらっしゃると空気が変わったりすることがありますが、男子だらけなので、やっぱりわちゃわちゃしていますね。楽しい現場です。
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