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日刊サイゾー トップ > その他  > 史上初のラグビーアニメ『ALL OUT!!』のPに迫る

ラグビーが好きな人、“出し切った”ことがある人なら共感できる熱いドラマを熱く作る!『ALL OUT!!』プロデューサーインタビュー!

1610_ao02.jpg主将・赤山の後ろ姿。後背筋が頼もしい

■4年に1度のお祭りW杯にあわせて発表、“花園”ともコラボ!?
――清水監督を含め、スタッフさんの顔ぶれについても一言ください。シリーズ構成の横谷(昌宏)さんがMADさんとお仕事するのは珍しいですよね。

青井 横谷さんは、他作を見ても、キャラクターのドラマや掛け合いが非常にうまい方です。『ALL OUT!!』はキャラクターが命ですが、そこを膨らませることができる。横谷さんと入江(信吾/脚本)さんはトムスさんが声をかけて制作に入ってもらいました。

 ラグビーで何が大事か、他のスポーツ作品と何が違うかっていったら「筋肉」だと思うんです。OP映像を見ていただいたらわかると思うんですが、お尻アップ、胸アップと、筋肉の描き込みっていうのは、リアルに描き込まず、貧弱になってしまうとラグビーではなくなってしまう。筱(雅律/キャラクターデザイン)さんは『BLACK LAGOON』シリーズや『はじめの一歩』シリーズなどに関わり、体の質感を描くことには長けている方です。『ALL OUT!!』のキャラクターというので、MADさんからこの方でといった形で話がありました。

―― 各アニメーターさんにとっては、野球でいうと、キャッチボールすらしたことがないというレベルのラグビーを描くのは苦労があったのでは? 

青井 苦労されていると思います。MADさんの話を聞いていても、「前にボールを投げたらダメ、『ノックオン』はわかる。以上」といった方が多いんです。加えて各キャラクターの動きだけではなく、試合シーンを描くときは「このポジションがこのアングルで写ったとき、何番はどの辺にいなくてはならないか」という、キャラの立ち位置や動かし方も難しい。

 清水さんに加えて、副監督の牛嶋(新一郎)さんもラグビーの経験者ですし、他にも経験者がいらっしゃるので、知識を共有しながら、チェックされています。リアルのラグビーの100%の再現は難しいかもしれませんが、ラグビーを知っている人が「これが違って気になってちゃんと集中できない」という事態は最低でも避けるため、非常に気にかけて、考えてながら進められています。

―― 業界にそんなにいないであろうラグビー経験者が制作チームにいるのは心強いですよね。

青井 MADさんも、この作品のために、力を入れて集められたんだと思います。そして、(原作の)編集の方も経験者なので、コンテの段階で抜けがないかチェックできる体制ができています。

―― 宣伝についてもお聞かせください。『ALL OUT!!』は昨年9月にアニメ化が発表されました。放送開始まで1年間もあるのはかなり長いほうですが、やはりこれはW杯の影響ですか? 

青井 W杯は4年に1度のお祭りですから、やはり宣伝としたら合わせたくなりますよね。普通に考えたら今年の4月以降に告知してもいいとおもうのですが、できるだけ前宣伝で刷り込ませて、知ってる人は知っているといった形にしたかった。さらに19年には日本でW杯が開催されるわけですし。

 幸運なことに発表してから2日後に、あの南アフリカ戦(※)があったわけですよ。最後の最後でトライを狙いに行くっていう、ラグビーを知らない人が見ても興奮する試合になって……たしかに早い発表でしたが、結果的には最高のタイミングになりました。

 ※昨年9月20日(現地時間)に行われた、W杯イングランド大会1次リーグB組の日本vs南アフリカ戦。優勝候補の南アフリカを相手に、圧倒的不利を予想された日本が34対32で劇的な逆転勝利を飾った。

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