大河ドラマ『真田丸』が自己ワースト視聴率更新も、NHKが慌てないワケ
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10月23日の放送された、NHK大河ドラマ『真田丸』第42話の視聴率が13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)にとどまり、自己ワーストを更新した。
初回は19.9%で好発進し、第2話では20.1%と大台を突破。第3話以降、大台超えこそないものの、常時15~19%の高視聴率をキープ。第34話(8月28日)では、13.2%と自己ワーストを更新したが、この時は日本テレビ系『24時間テレビ39 愛は地球を救う』フィナーレと重なったためだった。今回、約2カ月ぶりに自己ワーストを記録したが、NHK側に慌てる様子はまったくないようだ。
「第34話の時と同様、原因は明白です。今回は、13.8%の高視聴率を取った『日本シリーズ 広島対日本ハム 第2戦』(フジテレビ系)とバッティングしたため。普段、フジの同時間帯は5%取れるかどうかで、前週(16日)の『大物芸能人ジャーニー2016秋わがままひとり旅SP』は4.8%で、8ポイントもアップしたわけですから、影響を受けないわけありません。ただ、日本シリーズはあくまでも一過性の番組なので、脅威にはなりません。それに、大河はBSプレミアムで午後6時から2時間早く放送していますが、23日のBS視聴率は驚きの5.3%を記録しました。一般的に『BSの視聴率は3%取ればいいほう。4%台はかなりいい』とされていますので、BS視聴にスライドした人も多かったようです。地上波とBSの視聴率を単純に合算すれば18.3%になるわけですから、NHK側に慌てなければならない要素などありません」(テレビ関係者)
さらに、NHKには朗報が。視聴率調査でおなじみのビデオリサーチ社では、10月3日より「タイムシフト(録画再生)視聴」の調査を本格的に始めたが、『真田丸』第40話(9日)のタイムシフト視聴率は、NHKによると6.7%もあったという。その週のリアルタイム視聴率は15.0%で、重複視聴を除いた「総合視聴率」は20.9%。BS視聴率は4.3%であったため、実質的な視聴率は25%近い数字になると見ていいだろう。今回の自己ワースト更新は、心配の必要がなさそうだ。
(文=田中七男)
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