中国人による爆買い衰退の影響か……香港「世界最大級」のスマホ市場が“シャッター通り”に
2016/10/30 14:00
#中国 #iPhone #アップル #Apple #香港 #東アジアニュース
先達広場
ここ10年弱の間に爆発的に普及したスマートフォンは、人類の生活を一変させたと言っても過言ではない。しかし一方で、世界のスマホ市場は成熟期に入りつつある。
2008年以降、世界のスマホ出荷台数の伸び率は、2桁台をキープしてきた。ところが、米調査会社IDCの最新の予想によれば、16年は前年比1.6%増にとどまり、スマホ市場規模は、ほぼ横ばいとなる見込みだ。
そんな中、世界のスマホ普及率向上に大きく貢献してきた香港の先達広場が、斜陽を迎えている。
シャッター通りと化した先達広場の2階
「テナント募集」の張り紙も虚しい
先達広場とは香港の下町エリア、旺角にある雑居ビルの名前である。このビルの1~2階部分には、数坪の広さのスマホショップが100軒以上ひしめき合い、世界中から仕入れられた新品、または中古品が販売されていた。その安さと品揃えの豊富さで、地元香港人はもとより、中国大陸から買い付け業者も連日のように押し寄せ、世界最大級のスマホ市場としてにぎわいを見せていた。特に新型iPhoneの発売直後には、店の中を一巡することも困難なほどの混雑ぶりだったのだ。
ところが、iPhone 7/7 Plus発売から約1カ月がたったばかりの先達市場では、そんな状況は一変していた。
筆者が訪れたのは土曜日の昼間だったというのに、1階も客の姿はまばら。2階は、シャッターの降りている店舗が目立った。隣り合う5軒ほどのすべての店舗が閉鎖され、シャッター通りと化している一画もあるほどだった。固く閉ざされたシャッターには、それぞれ不動産業者による「テナント募集」の張り紙が貼られてあった。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
5:20更新
イチオシ記事
現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由