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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > トラウマ必至の韓国珍スポ
傍観ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」VOL.15

トラウマ必至! とある9歳児を大フィーチャーした反共テーマパーク「李承福記念館」

 ちなみに当時は、韓国の多くの小学校に李承福像が立っていたそう。日本でいうところの、二宮金次郎状態だ。

 対北感情がはるかに穏かになった昨今は、グロ絵を用いるほどのスパルタ反共教育はさすがに行われていない。時が止まったようなここ李承福記念館は、当時の韓国のイケイケな雰囲気を味わえる、貴重なスポットといえる。

 なお、ウィキペディアによると90年代、とある雑誌が「李承福事件はねつ造である」と書いたことにより、真偽はともかく国民の多くが李承福事件を冷めた目で見るように。小学校にあった李承福像も、大部分が撤去されたとか。

 展示館では李クンの性格から愛用していた食器の形まで、思わず詳しくなってしまったが、記念館はこれで終わりではない。敷地の一番奥にはなんと、彼が通っていた小学校までもが復元されている。情報量、濃すぎるのだが……。

leeseungbok09李承福少年の通っていた校舎が丸ごと登場
leeseungbok10校舎の中も見学できる。あらゆる場所に李クンが

 園内には李承福関連以外にも、動植物の剥製や標本が並ぶ「自然学習場」、戦車や戦闘機などが準備されている。さらりと見学した後、1時間に1本あるバスに乗って下山した。

 李クンの何倍も長く生きているが、果たしてこれだけ広い庭園を埋めるだけのコンテンツを私は持っているのか、自問自答せざるを得なかった。

●李承福記念館
住所 江原道平昌郡龍坪面雲頭嶺路500-11
営業時間 9:00~18:00(11~2月、~17:00)

(文・写真=清水2000)

最終更新:2017/07/24 13:42
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