トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > “ヒマつぶし”だからこそ『IQ』

突飛な織田裕二が好きになってきた……? “ヒマつぶし”だからおもしろい『IQ246』の可能性

 前川は犠牲者たちにナイフを突きつけ「片方は無毒」「どちらかを選べ」「選ばなかった方を、自分が同時に飲む」と告げていたのでした。つまり、毎回、前川自身が命を賭けていたということです。いわく、「最後の一線を自分の力が及ばないところにゆだねることで、自分もまた許されている。正しいことをしてるんだと信じられるんです」と、沙羅駆に語ります。

 すると沙羅駆は、「おもしろい、ぜひ私とも勝負していただきたいですねえ」と、例の人を食ったような水谷豊口調で迫ります。

「真実を闇に葬るか白日の下にさらすのか、この勝負で決めましょうか」

 2人は場所を波止場の倉庫に移し、向き合います。頭がよすぎてヒマなので、生きることに執着がないという沙羅駆。あっさり片方を選んで、あっさり飲んじゃいます。

 沙羅駆は、前川が運命に身を投じているのではなく、目線や表情で相手に毒を飲ませるよう誘導していたことを喝破します。だから、どちらが毒かすぐにわかったのです。

「あなたは正義のつもりでも、殺しの最中に昂揚したんじゃありませんか?」

 あとは、それでも毒を飲もうとした前川を執事・賢正(ディーン・フジオカ)が男前にやっつけて一件落着。前川、号泣です。

 今回、沙羅駆が“ヒマつぶし”で捜査に介入し「犯人の逮捕を目的としない」という設定が、簡単な謎解きのあとにドラマを展開させました。この第2話で『IQ246』という作品の個性が一気に花開いた感じです。織田裕二の変な演技も、すっかり慣れたというか、むしろ好きになってきました。

 また、和藤奏子が本家ワトソンくんばりに間違った推理を連発し、その都度、沙羅駆がバカにしながら訂正していく繰り返しのシーンも見やすかったです。

 次回以降、「M」の殺人計画の完成度にこそ不安は残るものの、とっても楽しみな作品になりました。週に1本でも2本でも、楽しみに待てる連ドラがあると人生が豊かになった気がしますね。どうか、がっかりさせないでほしい! また来週!
(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2016/11/16 19:02
123
ページ上部へ戻る

配給映画