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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 石原さとみ、好調の要因は月9臭?

高視聴率キープの石原さとみ主演『地味にスゴイ!』 好調の要因はフジ“月9”臭さ?

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 2011年7月期『ブルドクター』以来、5年3カ月ぶりの日本テレビ系連続ドラマへの出演となった石原さとみの主演作『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(水曜午後10時~)が好調だ。

 初回は12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、同枠の7月期『家売るオンナ』(北川景子主演)の12.4%、4月期『世界一難しい恋』(大野智主演)の12.8%を上回る好発進。第2話は11.2%と下降したものの、19日放送の第3話は12.8%と巻き返し、3週連続2ケタ台をマークした。

 第3話では、石原演じる河野悦子の先輩で、“鉄パン(鉄のパンツ)”と呼ばれる、マジメで厳格な校閲部員・藤岩りおん(江口のりこ)が、脇役ながら、主役を食うほど八面六臂の活躍を見せ、女優2番手の本田翼や、準主役の菅田将暉らの存在感を圧倒していたのが印象的だった。

 いまや日テレの看板ドラマ枠となった「水10」は、ここ最近、全話平均9.6%にとどまった1月期の『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』(堀北真希主演)を除き、2ケタ台が続く好調ぶりを見せている。

 近年、石原が出演した連ドラは、『失恋ショコラティエ』(14年1月期)、『ディア・シスター』(同10月期)、『5→9~私に恋したお坊さん~』(15年10月期)で、いずれもフジテレビ。しかも、すべて“ラブストーリー”とあって、すっかり“フジの恋愛ドラマ専門女優”との印象が強くなった。

『地味にスゴイ!』はフジから日テレに舞台を移し、恋愛ドラマではなく、“お仕事ドラマ”。その状況下で、どれほどの視聴率を取れるか注目を集めていたが、ドラマ自体もなかなか好評だ。その好調の要因は、どこにあるのか?

「日テレのドラマなのに、『地味にスゴイ!』はフジ“月9”臭がプンプン漂ってきます。脚本家は石原が主演した『ディア・シスター』をはじめ、数多くのフジのドラマを手掛けた中谷まゆみ氏で、演出的にも“月9”テイストのつくりになっています。初回では、いつもと違う石原に違和感を覚えましたが、第2話以降は、“いつもの石原のドラマ風”に戻り、心地よさすら感じるようになってきました。“お仕事ドラマ”といっても、お堅い内容ではなく、石原のこれまでのキャラに沿ったつくりをしたことが、高視聴率の秘訣のように思います」(テレビライター)

 世の中、何が功を奏するかわからない。『地味にスゴイ!』は、石原仕様で、フジ“月9”っぽさを演出した日テレ制作陣のクリーンヒットといえるだろう。
(文=田中七男)

最終更新:2016/10/23 11:00
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