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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > SOD新社長はイケメンAV監督

ソフト・オン・デマンド新社長に35歳のイケメンAV監督が就任! SODの行く末とは

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──監督になってからも、ナンパものが多いですね。

野本 自分で企画を練ってミラー号もやっています。一時期、そのミラー号がいろんな事情から駐車場で眠っていた時代があったんですけど、自分の青春時代を過ごしたミラー号をなんとか復活させたい思いで、復活させたんです。自分の性癖がネトラレものが好きだったりしたので、そういうものを絡めたミラー号の企画を作っていきました。人妻ものもやりましたけど、基本、テーマは寝取り。そのほうがドラマが生まれやすいというメリットがあったんです。

──AV監督になるにあたって、影響を受けた監督さんはいましたか?

野本 溜池ゴローさんですね。僕は熟女好きなんです。溜さんの作品は熟女ものが多くて、溜さんのハメ撮りだったと思うんですけど、その撮り方とか、撮る人妻のバックボーンの見せ方を、すごく素晴らしいと思ったんです。入社後に社内で初めて溜さんを見かけたときは、思わず「溜池ゴローだ!」って叫んでしまったくらい。本当にファンですね。

──その後は単体物も多く手がけ、あの原紗央莉さんも撮っていますね。

野本 僕にとって、一番の出世作ですね。まだ、監督になりたてのころだったんですけど、単体ものを撮ったことがないのに、いきなり期待の大型新人ということで原紗央莉ちゃんの監督に僕が抜擢されて。撮影の半年前から、彼女と一緒にプロモーション活動を行ったり、一緒にくっついて行動していました。彼女の家でプロモーションの撮影をしたり、一緒にご飯を食べにいったり。

──原さんと半年間ずっと一緒だなんて、部外者からはすごくうらやましい環境に思えます。

野本 今見ると荒いところも目立つ作品ですが、すごく思い出に残っています。彼女が撮影の前に胃腸炎で倒れたり、いろいろあったりもしたので。撮影が全部終わった後に「どうだった?」って、自分が彼女に声をかけるという演出があったんですけど、彼女を覗き込んだら、彼女が天井を見て泣いていて……。そこで俺が、まさかのもらい泣きをしてしまったり(笑)。彼女がどんな思いで、どれだけ苦しんでデビューしたかというのを、一緒にいた半年の間にずっと見ていたんです。僕が泣いて声を掛けれなくなってしまったので、当時、横で見ていた先輩が、僕に代わってあわてて「どうだった?」って聞いてくれて、無事撮影は終わったんですけどね。あの作品で学んだのは、単体を撮るときは撮る側が誰よりもその子のことを好きになってあげないといけないということ。その子のいいところ、かわいさをお客さんに伝えて、恋させてあげなければいけないわけですから。

──これから社長になっても、作品は撮り続けていくんですか?

野本 最近はあんまり撮れていないです。でも、好きなこと、やりたいことはと聞かれれば、やっぱり監督業が一番したいこと。SODに入ったのも、それが目的。やり残したこともたくさんあるので、今後も監督業には挑戦していきたいですね。

──今回スピード出世だったわけですが、ADから社長になれたのは、なぜだと分析していますか?

野本 創業20周年を目前にして、創業者である高橋がなりが戻ってきたのですが、自分が理想とする会社とかけ離れ、保守的なツマラナイ会社になっていたことに激怒して、当時の役員をすべてクビにしてしまったんですね。当時、僕はとにかくお客さんに喜んでもらえるエロいAVを撮ることに命を賭けていて、親にAVの仕事がバレて勘当されていたんですが、それでも「俺はこの道で食べていくんだ!」と前向きでした。それを高橋に「お前面白いから社長をやれ」と任命されまして。ひとつのことに熱い気持ちで取り組んでいたことと、身近な目標と大きな目標をちゃんと決めて行動して結果を出していたというのが大きいのではないかと思います。

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