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日刊サイゾー トップ > 海外  > 老人たちが上海IKEAを占拠!

悲報! 暇を持て余した老人たちが、上海イケアを占拠「150円のパン1個で、一日中……」

ikea-4イケアのレストランの入り口。「食べ物を買ってから席に座るシステムを始めました」の文字が

 これで問題解決……というわけにはいかなかった。「上に政策あれば、下に対策あり」の中国、老人たちはレストランで一番安い10元(約150円)のパンを買って中に入り、そのパンには手をつけず、やはり持参した飲食物を手に、集まった友人たちと長々とおしゃべりを続けるのだ。

 地元紙の取材を受けた老人のひとりは「このパンか? 食べちゃったら、出ていかなくちゃいけないだろ。これをテーブルに置いておけば、いつまでいても、店のヤツは何も言えないからな」と、あっけらかんと答えている。

 さらに、今回のイケア側の措置に、彼ら老人たちは不満を持っているという。

「もう5年も、こうやって仲間たちとここに集まっていたのに、いきなり『食べ物を買わないとダメだ』と店は言いだした。確かに、ここで出会ったじいさんとばあさんが付き合いだして、それから嫉妬やらなんやらでケンカが起こったこともあったが、そんなことでわれわれを締め出さなくてもいいだろ? 強制的に食べ物を買わせるなんて、不公平だ」

 ここは公共空間でないにもかかわらず、この言い草……。“盗人猛々しい”とは、まさにこのことをいうのだろう。外国企業が中国でビジネスをするのは、かように難しいことなのである。
(文=佐久間賢三)

最終更新:2016/10/19 18:00
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