
結成20周年! バイきんぐが葛藤の果てに見つけた、「バカ」と「注意」の境地
#お笑い #バイきんぐ #小峠英二

――お2人は、優勝してからもあまりはしゃがないというか、「売れたぜ!!」みたいな感じを全然出さない……。
西村 「売れたぜ!!」は、ないですよ(笑)。だって、売れるまで16年かかりましたから、はしゃぐなんて気持ちにはなれなかったです。
小峠 早く売れた人って、やっぱすごいと思う。16年かけてやっと食えるようになったやつが、偉そうにできる理由がないというか。「オマエ、16年もかかったじゃねぇか」って。たぶん、これからもそれは変わらないと思う。
――忙しくなっても、年に1回コントライブをやるというのは、お2人とも共通で思ってらっしゃることなんですか?
小峠 そうですね。
西村 さまぁ~ずさんだってバナナマンさんだって、もっと忙しいのにやってますからね(笑)。僕らがやらないと、逆にサボってるみたいですよね。
――以前、小峠さんがインタビューで「バイきんぐのコントは“ボケとツッコミ”というより“バカと注意”だ」とおっしゃっていて、すごく面白いなと思ったんですよ。
小峠 西村のやっているキャラクターって、ボケてはいないんですよ。例えば、ここからあの扉を出るとしたら、ボケの人はわざと扉に挟まったり、扉に頭をぶつけたりすると思うんですけど、おそらく西村は自然につまずいてコケる。扉に頭をぶつけて外に出る人はたぶんボケていて、つまずいている人はバカなんですよね。すごく微妙で細かいところなんですけど、その差だと思います。
――それに対して“ツッコミ”ではなく“注意”する。
小峠 そうですね。例えば……扉に頭をぶつけてコケた人には「何やってんだよ!」ってツッコむんでしょうけど、つまずいた人には……やっぱり「何やってんだよ!」か(笑)。いや、「なんでそんなところでつまずくんだよ!? バカじゃねえか」ですね。これが注意ですね。
――ツッコミはお客さんに「これがボケです」と提示する、みたいなところがありますけど、注意は「正してあげよう」という、思いやりが見え隠れする気がします。
小峠 そう、そうなんです。「あなたのやっていることは間違ってますよ」って教えてあげているんです。
――その関係性も、 20年の中で培ったものなのですか? それとも、最初からベースにはありましたか?
小峠 まぁ、「キングオブコント」の2~3年前くらいからですね。この形ができたのは。これが一番しっくりくる形だった。
――お2人が、もともと持っている素養も関係していますか?
小峠 たぶんそう思いますね。僕はもともとボケだったけど、気質はツッコミですからね。それなのに、ボケをやっていたのが、そもそも間違いだったんでしょう。僕、ホント細かいんですよ、ネタに関して、ものすごく細かい。特に間とか、何秒、ヘタしたら1秒以下の0コンマ何秒とかまで要求してしまう。普通はそこまで言われたらイヤだと思うんですけど、本当に微妙な差なんでね。それをちゃんと文句言わずにやってくれるのはありがたいですね。普通は怒ると思う。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事
