エロチックな色白美人は元過激派だった! 定番ジャンルの異質マンガ『おんな教師』
#コミック #ザオリク的マンガ読み
続いて、番長格の生徒が、生意気な新人教師をシメてやろうと、校舎裏に美冴先生を呼び出して襲います。舎弟が複数人で取り押さえているため、さすがの美冴先生も身動きが取れません。番長がズボンを下ろし始め、いよいよ犯されてしまうのか……というところで、まさかのセリフ。
「ホーッホホホッ!! そんな可愛いサイズで女をモノにできると思って?」
「先生ね、こう見えても百人くらい男性経験があって、なかにはコーラのビンほどの者もいたわ。それにくらべたら、まるで赤ちゃん」
愚息を赤ちゃん扱いされてしまった番長は、最初の勢いはどこへやら、すっかりシュンとしてしまいます。さらに、取り押さえている周りの舎弟たちにも一喝。
「離しなさい! それとも、あなたたち総がかりで先生を悦ばせてくれる?」
「悦ばせてくれる?」って。それ、教師が使う言葉じゃないだろ! とにかく、不良少年たちのメンタルをズタボロにした美冴先生の完全勝利です。ちなみに番長は、このことが原因でEDになってしまいます。過激派の手口、おそるべし……。
美冴先生の魅力は、男まさりの腕っ節や度胸だけでなく、聖母マリアのような器のデカさにあります。先生をレイプしようとした番長と舎弟たち。普通なら停学処分になってもおかしくありませんが、美冴先生は「まったく、おいたなんだから……」と、彼らをデコピンするだけで不問としてしまいます。いや、それはおいたじゃなくて、犯罪なんですが……。
そのほかにも、スケ番、番長が恐れる真の裏番、ヤクザの親分などが次々と登場しますが、美冴先生の過激派仕込みの懐柔メソッドが炸裂。みんな、美冴先生のとりこになっていくのです。
1980年代の作品ということで、当時の世相を反映してか、「過激派」「日教組」といった左翼的なキーワードがやたらと飛び交い、それだけでも普通の教師マンガとかなり違う雰囲気を味わえるのですが、一見か弱くて生真面目そうなルックスの美冴先生が、やたらと武闘派な上に、ちょいちょいオッパイをポロリしたり、パンツを見せたりしながら、生徒たちをガンガン懐柔していくスタイルはほかではあまり見たことがなく、女教師マンガとして、特異な存在といえるでしょう。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)
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