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じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

エロチックな色白美人は元過激派だった! 定番ジャンルの異質マンガ『おんな教師』

「女教師」……不思議とエロチックな響きがするのは、なぜでしょうか? 僕が煩悩の塊だから? いや、それだけではないはずです。世の男性諸君は、誰しも「女教師」という言葉に少なからずエッチなニュアンスを感じ取っているに違いありません。

 それはおそらく、われわれの頭の中に『まいっちんぐマチコ先生』とか『いけない!ルナ先生』などといった、エッチな女教師マンガを読んだ記憶が残っているからにほかならないのですが、もしこんな先生が実在して授業をしてくれていたら、きっと僕らの人生は変わっていたのではないでしょうか? それも、悪い意味で。

 そんな、青少年にとって、今後の人生を左右しかねない影響力を持つジャンル「女教師マンガ」にあって、ひときわ異質なマンガがあります。その名も『おんな教師』(原作:真樹日佐夫、作画:上村一夫)という作品です。

 表紙カバーイラストを見れば一目瞭然ですが、上村先生の描く線の細い美人画が、めちゃくちゃ艶っぽいです。加えて、タイトルも女教師と書かず、あえて『おんな教師』としているところに異様ななまめかしさがあります。女教師マンガをこよなく愛す僕としては、いやが上にもボルテージが上がってしまいます。
 
 主人公は、静岡県のとある中学校に配属された、千種美冴(ちぐさ・みさえ)という新人女教師。静岡有数の問題校で、新人の美冴先生が奮闘するという話です。単に新人教師が奮闘するマンガであれば、教師マンガのよくあるフォーマットですが、この作品が異質なのは美冴先生の経歴です。

 なんと、美冴先生は過激派「天の声」の元リーダー。思想的に対立するほかの左翼団体や過激派をボコりまくっていた、バリバリの武闘派だったのです。作品冒頭からずっと過激派の乱闘シーンが続くので、このマンガが本当に女教師モノなのかどうか、ちょっと不安になってしまうほどです。

 しかし、「天の声」が警察の介入により壊滅状態となり、職探しをしたところ、教師の職が見つかるのでした。

 か細くて色白美人の美冴先生は、同僚の教師から、生徒から、さらに生徒の親から言い寄られたり、襲われたりします。むしろ、襲われるケースのほうが多いというのがこのマンガの異常なところなのですが、なにしろ元過激派ですから、襲ってくる男どもはことごとく返り討ちです。

 例えば、美冴先生の歓迎会の席では、副主任の男性教師が2人っきりになったタイミングで上から覆いかぶさってきました。普通の女教師だったら泣き叫ぶようなシーンですが、まったく動じない美冴先生。それどころか……。

「離さないと死ぬことになるわ、あなた」

などと、殺し屋みたいなセリフ。実は、とっさにテーブルにあったつまようじを手に取り、男性教諭の後頭部にチクっと突き刺していたのです。ブラックエンジェルスかよ……おそろしや。

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