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「透析患者は殺せ」で全レギュラー降板の長谷川豊は「医療ビジネス参入狙いの炎上商法?」

「透析患者は殺せ」で全レギュラー降板の長谷川豊は「医療ビジネス参入狙いの炎上商法?」の画像1長谷川豊 オフィシャルブログより

 ブログで人工透析患者を「殺せ」などと中傷した問題で、テレビ大阪『ニュースリアルFRIDAY』、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』に続き、TOKYO MX『バラいろダンディ』の降板も決まり、レギュラー番組ゼロとなった元フジテレビの長谷川豊アナウンサーに、「医療ビジネス参入を狙った炎上商法だったのではないか?」という疑惑が浮上中だ。

「長谷川アナはフジテレビ時代から医療関係の報道に長く携わっていて、太い医師人脈を持っている。その中に、混雑する病院の代わりにカウンセリングルームを設けて、軽い症状の患者にアドバイスするような仕組みを作ろうとしていた人がいるんです。これは既得権益の大きい医療界において、改革を大義名分にしながらも、実際には利権の分捕りを狙ったものでしょうが」

 こう話すのは、元医師の医療ジャーナリストだ。実際、このカウンセリングルーム構想は、医療界からの患者の横取りだけでなく、そこで集めた患者を新たなビジネスの顧客にしようとする意図も含まれているように見えるものだった。

「長谷川アナもこの動きに関わっていたようで、ある大病院の医師が7月ごろ、『(長谷川アナが)業界を敵に回すようなことを始めている』と言っていたんです。『医療改革には賛成だけど、そういう看板を掲げながらも、やっていることは新たな金儲けでしかなく、ヘタすれば業界が叩き潰しにかかる可能性もある』と。長谷川アナに、こうした医療ビジネスに参入する狙いがあったなら、今回のブログはそのための宣伝効果を狙ったものだったかもしれません。結局、叩き潰される前に自爆しちゃったので、医師たちも大笑いしてましたが……」(同)

 長谷川アナが医療ビジネス参入をもくろんでいたという見方は、医療事業の一般社団法人「医信」の理事になっていることを見てもわかる。「医信」は「メディカルリテラシーを育む」とした若手医師らが6月に結成したばかりの新団体で、医療関係のコンサルティングやイベントの運営、芸能関係など、医療行為以外の事業も標榜しているグループ。長谷川アナの「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だと泣くならそのまま殺せ! 今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」という暴論に批判が殺到した直後、この社団法人「医信」は「公式見解ではない」との文書を発表しているが、主要メンバーで桶川みらいクリニックの医師である岡本宗史、山本章太は以前、長谷川アナのネット番組にも登場し、問題のブログ記事に通じる医療費問題に独自の主張を展開していた。

 長谷川アナはくだんのブログに、医師たちから「8~9割ほどの人工透析患者が自業自得の生活習慣が原因」「年間500万円かかる人工透析の医療費が医師にとって金の成る木」などといった話を聞いたと書いており、新事業で活動する医師たちの主張がネタ元となっていたことは想像に難くない。「医信」の発表文書にも「人工透析のみならず、現代の日本では個々の患者-医師関係から成り立つミクロな医療経済の積み重ねが、日本全体でのマクロな医療経済の圧迫につながっている現状があることは、事実です」と、ブログ記事に一定の理解を示す一説も付記されていた。

「その医信の名前は、政党の『日本維新の会』にやたらと肩入れする長谷川アナの発案だと聞いてます。主要メンバーの岡本医師らはメディカルカフェと称して、医療セミナーを開催していて、長谷川アナも元衆議院議員のタレント・杉村大蔵らと参加していました。中には運営資金を募るスポンサー募集のような表示もありましたが、これが単なる医師たちによる空いた時間のボランティア活動ではないことは明白。診察以外で患者と触れ合う機会を作り、これを軸にビジネス展開を狙ったのでしょう。岡本医師らはタレント事務所に所属してもいて、やたらと知名度を上げようとする動きもそのひとつでは」(前出ジャーナリスト)

 医療費に関する議論の必要性は論を待たないが、長谷川アナのブログ内容は「透析患者は自業自得のくせに得をしている」と受け取れる中傷記事だった。長谷川アナは炎上後も批判に対して反論を繰り返していたが、結局全レギュラー降板という形で騒動は一応の終息を見た。極端に露出が減ることになる長谷川アナと、「医信」との関わりにも今後、変化が現れるかもしれない。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2017/06/12 19:49
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