会員番号29番は永遠に──「渡辺美奈代デビュー30周年記念コンサート」レポート
会場では、『夕やけニャンニャン』(フジテレビ)でのオーディションの様子が流される。確かに若いが、その愛らしさは今でもまったく変わっていないことに驚かされる。
再び登場した時には、グリーンの衣装にチェンジ。ここからはおニャン子クラブの歌を続けて歌う。
「割ってしまった卵」「避暑地の森の天使たち」「真っ赤なミニスカート」。
ここでMC。
「このコンサートは、観客の皆さん参加型ですので、ぜひ一緒に盛り上がってください」と話し、グッズのタオルを回す曲や、サイリウムのタイミングなどの説明を行う。お客さんとのやりとりも実にうまい。
「愛するより愛されたい」、続く「Tururu」では観客と一緒にタオルを振る。「カメオのコンパクト」「ラストダンスはあなただけに」で、再び袖に行く。ステージ上では、「Winterスプリング、Summerフォール」のインストにのせてバンドメンバーの紹介。
そして「靴をはいたサマー」で登場したときは、白いドレスに身を包んでいた。「ガラスの一秒」「グッバイBOY」と披露して、続いてはなんと撮影タイム。
まずは、ステージ側から観客と一緒に一枚、その後は、客席から彼女を自由に撮っていいというフリータイム。
ステージ上を右や左に動きながら、ファンサービスをする姿はさすがとしか言いようがない。
ここからはもう終盤戦。「リルケの栞」、続く「ガールズ・オン・ザ・ルーフ」ではドレスを脱ぎ捨て、白のミニスカート姿に。「恋愛(ロマンス)紅一点」「キッスの蕾」を披露して、終了。
アンコールの声が上がる中、スクリーンにはこれまでの彼女の記録が映し出される。
デビュー曲から連続5作1位というのは、当時の新記録だったこと。ソロでの再デビュー(おニャン子クラブ名義でのデビューがあるため)歌手に限れば、現在も記録は破られていないことなど。改めて、彼女の残したものは大きかったのだと感じさせられた。
アンコールでは、ヒット曲となった「瞳に約束」「TOO ADULT」「PINKのCHAO」を再度披露し、終了となった。最後には、スタッフやファンへの感謝の言葉とともに「これからも生涯アイドルでいます!」との宣言もあり、幸せなライブとなった。
終了後には握手会もあり、間近に彼女を見たが、可愛らしさはまったく衰えておらず、またアイドルオーラもひしひしと感じた。
なかなかアイドルと家庭を両立させている人は少ないが、彼女のような存在がいてくれると、ファンとしてもうれしく思う。
彼女の功績は、ランキングの記録だけではなく、後から続く人たちに「アイドルとして生きる未来」を示していてくれることだろう。これからも、彼女に続き、「生涯アイドル」そして、家庭では良きお母さん、という例が出てきてくれることを期待しよう。
(文=プレヤード)
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