傍観ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」VOL.14
ひとりでじっくり挑みたい、硬派な近現代エロアート「エロティックアートミュージアム」
2016/09/29 18:00
#韓国 #東アジアニュース #韓国珍スポ探訪記
館内には、うす~くK-POPが流れている
ソウルからバスで小1時間、北朝鮮領までたった4kmの場所に位置する「ヘイリ芸術村」を訪れた。
1994年から少しずつ造成されたこの場所、当初は芸術家たちのアトリエやギャラリーが並ぶ本気のアート村だったが、2000年代後半から迷走。おもちゃ博物館、3D恐竜博物館、エルヴィス博物館など、ご家族・カップルに色目を使うベタな個人博物館ばかりが並ぶ、日帰り観光地・デートスポットとなっている。
次々と吸い取られる各館の入場料にため息をつきながら、だだっ広い芸術村をとぼとぼ歩いていたところ、珍スポ趣味をくすぐる博物館を発見。それが「エロティックアートミュージアム」だ。
2014年にオープンしたばかりの新物件
入り口にあったパンフレットを読むと、「朝鮮時代の春画から男根女根像、ヨーロッパの性文化、現代作家によるエロティシズムまで」、1,000点を超える展示物を誇るそうで、村上隆、ピカソ、アンディ・ウォーホルといった名前まで並ぶ。えっ、それってかなりすごくない?
入場料を払い、撮影許可を得て最初の部屋へ。まずは韓国の春画コーナー。韓国語だが、それぞれ解説もあり、歴史好きも一見の価値ある内容だ。
次の部屋に行くと、中国、ベトナムを筆頭とした民族的エロアートや、おとぼけ男根像が所狭しと並び、その密度に思わず圧倒される。
ただし、フロアはそれほど大きくなく、胃もたれがするほどではない。ねちっこい時間を過ごす中高年カップルたちとすれ違うのに気を遣いながら、先へと進む。
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