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虐待はなぜなくならないのか? 山脇は、本書で「親の無知」が原因だとしている。赤子の夜泣きに耐えられなくて押し入れに閉じ込めたり、口にガムテープを貼る。「犬のしつけだと思って」とは親の言葉。赤子が泣いたりするのは、意思表示だということをわかっていない。
言うことを聞かない子供を無視したり、家から追い出したりする。親としては一時的なものだとしても、子供は「ひどいことをされた」と記憶する。叱られるよりも親の無関心に耐えられない子供は、再び親を怒らせるなどして関心を向けさせる、そして親の暴力が激しくなる。全て、親の無知が招いた結果だと言えるだろう。
虐待の相談件数は年々右肩上がり。8万件を超えるその数を見ると陰鬱な気分になる。本書の最後に、山脇は児童相談所のあるべき姿を示している。そこから感じられるのは、山脇の未来ある子供たちに対する真摯な思いだ。