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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > TBS藤井健太郎「地獄の軍団」の真髄
テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第137回

地獄のような空気が漂う『水曜日のダウソタウソ』に見る、藤井健太郎「地獄の軍団」の真髄

suiyou0923.jpg『水曜日のダウンタウン』TBSテレビ

「若林は、歌ヘタくそやもんね」
「そうなんですよ、すごい透明感あるなと思って。隣に“奇跡の歌声”いますからね」

 そうオードリー若林正恭が振ると、すかさずハリセンボン近藤春菜がお決まりのフレーズを言う。

「いや、スーザン・ボイルじゃねーわ!」

 さらに、宮川大輔が「あれ、ギターは?」と追随。

「いや、サンボマスターでもねーわ!」

 そのやりとりに「あははは」と笑う浜田雅功。あえてキョトン顔をする松本人志。

 そして、松本が口を開く。

「浜田のそっくりさんが、浜田の嫁に電話するとかはどう? 『こいつ、女いるで』って」
「やめろ! そこは……そこはアカン言うてるやろ!」

 すごむ浜田に、松本が「よかった、この距離で」と、大げさにおびえる。その姿に、浜田が「ニャハハハ」と笑う。

 文字で見ると、よく見る鉄板のやりとりだ。

 だが、実際の映像では、猛烈に違和感がある。“間”がなんだかおかしく、流れが悪いから、地獄のような空気が漂っている。

 なぜなら、それを演じているのがすべて、モノマネ芸人だからだ。

 これは、9月21日放送の『水曜日のダウソタウソ』(TBS系)の一幕。『水曜日のダウンタウン』ではない。「ダウソタウソ」だ。ラテ欄には「今日は『水曜日のダウンタウン』は休止で……『水曜日のダウソタウソ』をお送りします」とある。番組名が変わっているので、録画機によっては毎週録画の設定も解除されてしまう。総合演出・藤井健太郎率いる「地獄の軍団」(番組で、出演者らにそう呼ばれている)は、視聴者を、いや録画機までも混乱に陥れる“いたずら”を仕掛けてきたのだ。

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