社員に「生理周期を報告せよ」!? 中国企業のトンデモ要求に、女性から非難轟々!
#中国 #東アジアニュース
労働者の権利意識が高まる一方、労務問題に頭を悩ます雇用者が増えている中国で、女性社員の生理周期まで管理する企業が現れ、物議を醸している。
河南省鄭州市にある企業に務める女子社員が、中国版Twitter「微博」に、次のように書き込んだ。
「中秋の連休が終わって9月19日に出社すると、会社から通達があった。『退社までに、生理周期を報告しろ』って。プライベートなことを、なんでわざわざ会社に報告しないといけないの? ほかの女子社員たちはほとんど報告してたけど、すごく気持ち悪いし、プライバシーの侵害だと思う」
同日付の「大河網」によると、この企業は、女子社員の生理休暇申請が相次いだため、生理周期を会社に報告するよう通達を出したのだという。
この告発がネット上で拡散されると、「本当に気持ち悪い。女子社員の生理周期を把握して、変なことを考える変態が出てきそう」「これがエスカレートしたら、しまいには『生理の証拠を見せろ』とか言ってくる会社も出てくるのでは?」などと、企業への批判が殺到した。
一部には、「女性は毎月1週間、有給休暇をもらえてラッキーだな」などといった男性からのやっかみコメントもあったが、「生理痛を知らない男は黙ってろ」とばかりに、女性陣から集中砲火を浴びている。
ちなみに中国では、北京市や上海市など10以上の都市で女性労働者保護条例が制定されており、育児休暇はもちろん、生理休暇など5つの休暇を女性労働者に認めている。日本でも労働基準法第68条で生理休暇の取得が認められているが、積極的に取得する人は少数派だ。
生理周期を公表するというプライバシーの問題は別として、堂々と生理休暇を申請できるという点では、日本の多くの企業よりも進んでいるといえるかもしれない。
(文=青山大樹)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事