「わからないことだらけ」高畑裕太強姦致傷事件“無罪主張”の意図を弁護士が解説
2016/09/21 10:00
#高畑裕太
実際、無罪主張にもかかわらず、警察や被害者への怒りは、まったく入っていなかった。そうなると「戦略上、無罪という姿勢を取った」という推測が妥当に見える話ではある。ワイドショーでは、元刑事などが「そもそも無罪なら、示談する必要がない」という疑問を語っていたが、これについて村田弁護士は「示談成立で無実主張はあり得ること」とする。
「高畑氏の認識を理由として刑法上無罪になるとしても、被害女性が望まない性交渉だったとなれば、民事上はその精神的苦痛については賠償する義務が生じることもあるので、示談交渉しつつも、刑法的には無罪主張になり得るんです」(同)
事件の真相はわからないことだらけだが、こうしてみると不起訴の上で弁護士の強気の声明があったから「容疑が晴れた」とも言い切れず、そこはグレーのままという印象だ。
当初、高畑は「女性を見て、性欲を抑えられなかった」と容疑を認める話をしていた経緯もある。いずれにせよ、高畑の弁護士としてはそのイメージ回復のために全力を尽くし、考え抜いた上での方策だったのだろう。
ただ、結果的には、これがプラスに作用したとは言い難く、メディアやネット上には批判も多い。過剰なパフォーマンスになってしまった印象も否めない。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)
最終更新:2016/09/21 10:00
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