「これはファックではない訓練だ!」伝説のハードボイルドエロ劇画『実験人形ダミー・オスカー』
#コミック #ザオリク的マンガ読み
「BING! BING!! BINNーG!!」
というような擬音とともに、金属バットを模したオスカーの巨大な男根が登場。それをうっとりと眺める欲求不満な洋ピン女優もとい、ゴージャス美女たち。そして、ベッドで繰り出されるハードコアなあえぎ声は、それはもうすさまじいものです。
「ああーッ!! すごい あー!! ロッド!! OH ロッド ロッドーーーーッ(大きい)」
「ああッ!! ジィグ!! ジャグ!! アーッ上(ジィグ)!! アーッ下ッ(ジャグ)」
「もっと……もっとォ!! にぎりつぶしてェーーーーッ!! 私の乳房(ヘッドライト)ーーーーッ!!」
「あーーッ すご…い…い…もっと…もっと…ドッグファッションーーーーッ!!」
「ちょうだいッ ちょうだいッ あなたの…スライムッ」
どうですか、この狂気のセリフ……ヘッドライトとかスライムとか例え方がすでにおかしいし、ドッグファッションに至っては何を例えているのかもまったくわかりません。原作者、小池先生によるボキャブラ天国状態となっています。
ちなみに「勃起」と書いて「エレクチオン」と読ませたり、「性交」と書いてファックと読ませたり、「射精」と書いて「イジャキュレイション」と読ませたりなど、読んでいると自然と夜の英会話のボキャブラリーが増えるというマンガでもあります。まあ、覚えたところで使いどころがないけど。そして、これらの単語を組み合わせた代表的な例文としては……
「これは性交(ファック)ではない訓練だ、その証拠におれは射精(イジャキュレイション)してはいない」
オスカー様のカッコよすぎるセリフです。「これはファックではない訓練だ!」男なら一度は言ってみたいような言ってみたくないような、それでいて口走ったら確実にお縄になりそうなセリフですね!
こんな感じで、ページをめくるたびにエロかっこいい変態ゼリフが乱れ飛んでいる『実験人形ダミー・オスカー』なのですが、ムチャクチャな設定なのにストーリーとしては奇跡的に破綻しておらず、しっかり読ませる作品となっているのが名作といわれるゆえんです。ただ、エロいシーンが山ほど出てくるわりには、美女たちがあまりにポルノ女優っぽすぎるのと、モンスターのようなあえぎ声にドン引きしてしまい、ちっとも興奮しないっていうか、どっちかというとギャグマンガ扱いしたくなるレベルです。どうですか? ちょっと読んでみたくなったでしょ?「イジャキュレイション」って、言ってみたくなったでしょ?(それはないか……)
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)
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