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じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

芦田愛菜も顔負け! 芸能界をあざとく生きる天才子役マンガ 『このゆびとまれ』

 ETP90以上の大物芸能人には、子どもの特権を利用して巧妙に取り入ります。お笑い界の大物、松鶴亭剃瓶や三河屋はまちには、無邪気さ&かわいさを全力でアピール。そして、計算通り大物のハートをつかんだ時は、腹の中で「そるべさんゲットだぜーっ!!」って、ポケモンか!

 ライバルの子役に対する仕打ちも容赦ないです。撮影の合間、椅子の上で子役同士おしくらまんじゅうして遊んでいる時、ライバルの子役にささやきます。

「よーく聞け小娘。芸能界(このせかい)は蹴落とし合いだ、うかうかしてると喰われっちまうぜ」

 そう言うと同時に、自ら椅子から落下。そして、

「てへへへへーおっこちちゃった(コツンッ)」

 自ら落ちることで、周囲の大人たちにドジッ子ぶりをアピールしつつ、ライバルを蹴落とすという一石二鳥の巧妙な動き。あざとい、あざとすぎる! 小悪魔どころか、もはや悪魔といって差し支えありません。

 人気芸能人のお約束、始球式では、本当は豪速球が投げられるのに、かわいく「えいっ」とヘロヘロのボールを投げます。そして、投球後のインタビューでは……。

「パパとれんしゅうしたかいありました!!」(ヘタに投げる練習をなぁ……!!)

 努力する方向そっち!? とにかく、自己プロデュースのために日々の鍛錬を惜しまないのです。

 こんな感じで、芸能界を必死に生きていく恵那ちゃんの表と裏での豹変っぷりから目が離せない作品なのですが、大人顔負けのプロ根性と世渡りのうまさは、いろいろ学ぶところも多いです。これはもう、マンガという体の、自己啓発本といってもいいかもしれません。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

最終更新:2019/11/13 17:14
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