“都議会のドン”に続き、安倍首相にも宣戦布告? 小池百合子氏「築地移転延期」で広がる波紋
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
さて、現代で松田賢弥記者が、菅義偉官房長官にインタビューしている。テーマは、二階敏博幹事長との力関係。だが、本心を明かさないことで安倍首相の信任を得てきた苦労人は、容易く本音を漏らすはずもなく、「二階先生は、ライバルではありませんよ。いつもご指導いただいています」「二階先生は、政治的なセンスが大変優れた方だと思います。それに、行動力が伴っていますよね」「ひと言で言うと、二階先生は頼りになる『仕事師』だと思います」と、当たり障りのない発言に終始する。
二階が安倍首相の任期延長に言及したことに、政権を維持できるかどうかは国政選挙の結果、選挙で負ければ政権は終わると答えているのは、少し本音が出たのかもしれない。
安倍よ、いつまでもやってんじゃねェ、早くオレに譲れ。菅は心の内ではこう言っているに違いないと、読みながら推察したが、そうじゃないのかな。
もういい加減に終わってもいいと思う現代の薬と手術批判だが、今週もぶち抜き22ページ、第13弾である。
先日、現代の編集者に会ったが、この特集をやり始めてから部数が増えていて、やめるにやめられないそうだ。何しろ、実売率が70%を超える週が出ているそうだから、昨今の現代では驚愕の数字なのだろう。
私の頃は80%を超えないと販売から嫌みを言われたし、85%以上でないと合格点をもらえなかったが、そのハードルは相当下がっているようだ。
ともあれ、SEX企画の次に見つけた売れ筋企画なのだから、雑誌が死ぬまでやるのかもしれない。
今週は、医者たちが、薬を出しすぎるという批判に対して「それは製薬会社が悪いんだ」と責任逃れをし、製薬会社のMR(営業マン)が、「製薬会社が潰れてしまえば、誰が薬を開発するんですか。メディアや厚労省は無駄な薬、高い薬が多いと文句を言いますが、日本人の寿命がここまで伸びたのは我々の薬のおかげですよ」と反論している。
こうした薬はテレビCMなどを打てないから、MRが全国の病院を回って薬の宣伝をするのだが、彼らの年収は30代で1,000万を超える企業もあるという。だが、そうした人件費を節約する意味もあって、厚労省はこれからMRをなくす方向へ行こうとしているという。
また、高血圧や糖尿病のような薬は、本当に寿命を延ばす効果があるのか微妙なものがあり、MRがアピールする意味があったが、抗がん剤のような生死に関わる新薬が製薬産業の大きな柱になっていくと、宣伝をしなくても使ってくれるので、MRの入る余地はなくなるという。
何度も言うが、製薬会社と医師、厚労省が裏で手を結んで利権を離さない「薬ムラ」をつぶさないと、無駄な薬や手術が行われ、医療費が膨れ上がる悪習を絶つことはできない。
そこまでメスを入れなければ、現代の特集も意味がないはずである。そこが、健康雑誌と異なる一般週刊誌の存在価値だと思うが、いたずらに患者を不安にさせるだけであっては、現代に対して批判の矛先が向けられることになるはずだ。
ところで、SMAPの木村拓哉の妻・工藤静香は相当気丈な女性だと各誌が書いているが、フライデーで当の工藤が「なぜ裏切り者呼ばわりされなきゃならないの!」と反駁している。
フライデーは、「工藤が木村を翻意させたからSMAPが解散に至ったといわれているが」と聞くと、
「私にそんな力はないです。木村静香としてプライベートでは彼の一部ではありますが、仕事では“付属品”にもならない存在。工藤静香とSMAPは何の関係もないんだから」
と一応、一歩下がって見せる。だが、今度の騒動でキムタクと自分が裏切り者扱いされているのがとても頭に来るらしく、激しくこう言う。
「だいたい、事務所を出たほうが潤うはずです。独立すれば現在、(事務所から)もらっているお給料より収入はよくなる。一時的にはね。だから、おカネが目的なら出るべきです。でも、仕事ってそういうものじゃないでしょう? 人と人のつながりで人間は生きている。私はそう思います。(他のメンバー)4人の方々がどうお考えなのか、それぞれの価値観の問題です。なのに、どうして私たちが“裏切り者”呼ばわりされなきゃならないの!」
金のワラジを履いて探した年上女房は、大事にしなくちゃいけませんぜ、キムタクさん。
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