フジ月9『好きな人がいること』ガバガバの“雰囲気悲劇”で視聴率下降止まらず……
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そもそも、この中盤のヤマである「夏向が養子だったことが発覚」という設定そのものがガバガバなんですよね。千秋(29)、夏向(24)、冬真(21)で、千秋が5歳のときに夏向は“弟”になった。兄弟で唯一それを知っている千秋は、この年まで夏向に真実を告げていなかった。今後も告げるつもりはなかったらしい。
前回もちょっと書きましたけど、千秋は夏向が戸籍謄本を必要とする場面を想像したことがなかったということです。パスポート申請、婚姻、相続、登記……そういったことが夏向の人生に訪れることを、千秋は想像していなかったんです。千秋は隠していた理由を「夏向を守りたかったから」とか言いますが、単なる思慮不足です。
ラストでは千秋が、美咲の寝顔にじっくり見入ってしまうというシーンがありました。欲情してたっぽいです。次回以降、さらなる思慮不足っぷりを発揮してくれるかもしれません。
とはいえドラマ全体に救いがないわけじゃなくて、3男・冬真を演じる野村周平がすごくいいんですね。夏向に対するコンプレックスから料理学校を辞め、その夏向が本当の兄弟じゃなかったことを告げるという、重要な役割を果たしました。女性に対してはとても軽薄だけど、愛海という見知らぬ女の子の母親の命にだけは真剣に向き合う多面性も表現されたし、亡き父が遺したレシピノートに「冬真料理特訓ノート」の項を見つけ、夏向に改めて「料理を教えてほしい」と申し出るシーンや、その後の兄弟間のやり取りでも、山崎賢人をぐいぐい芝居で引っ張っていました。
冬真がすごくいいので、急転直下、冬真と美咲が付き合えばいいのに! とは全然思わないけど、野村周平が今後、いい作品と出会えればいいなと思いました。来週もなんか書きます。
(文=どらまっ子AKIちゃん)
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