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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 話題の俳優・前野朋哉が語る少年期
『エミアビのはじまりとはじまり』公開記念インタビュー

au「三太郎」CMで話題の個性派俳優・前野朋哉が語る少年期「一日中、映画のことばかり考えてた」

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――前野さんは俳優業とともに監督もされていますが、実家のご家族には「俳優をやっている」と言い出せなかったそうですね。

前野 一応、大学生のときに「監督としてやっていく」と宣言していたので(笑)、「なんでお前、役者やってるんだ?」ってなるじゃないですか。しかも「監督」というより「俳優」として東京行くことになったので、両親的には「アンタ、それちょっと違うんじゃないの」と。「俳優をやることで現場にも関われるし、監督としての勉強にもなるから」と半ば強引に東京出てきちゃったんですよ。だから、難しかったですね。結婚するときも。

――結婚のときですか?

前野 最初(親から)言われていたんですよ。「監督としても俳優としてもそんなに稼いでいるわけじゃないのに、どうやって家族を養っていくんだ?」と。痛いくらい正論ですよね。確かに……と思って、いったんは引いて(笑)。『空飛ぶ広報室』(TBS系)というドラマで初めてレギュラーをもらって、そのドラマをたまたま両親が見ていたらしくて。それで「東京でも、ちゃんとやってるようだ」と納得してくれたみたいです。

――いつも見ているドラマに突然、息子が出てきたらビックリですよね(笑)。

前野 想定外だったようです。さすがに、今は何も言われなくなりました。思えば、両親はまったく映画を見ないのに、昔、僕が「映画を見たい」と言ったときには、すんなり行かせてくれたので、その辺の理解はあったのかもしれません……。

――素晴らしいご両親じゃないですか!

前野 でも……そうだ。僕小学生の頃、剣道やってたんだけど、すごく嫌だったんです。しんどいし、すぐ手の皮むけるし。剣道の良さが、当時の僕には全然わからなかった。でも、母親は「息子が生まれたら、剣道をさせたかった」みたいなことを以前言っていたんです。そんなの聞いたら、子どもは頑張るしかないじゃないですか。そうやって無理も強いてる分、僕の好きなことも少しはさせてあげなきゃ……って思っていた節もある。だって、映画行くときの僕、すげぇ笑顔だったと思うんですよ(笑)。

――映画が好きだと思ったのは、いつ頃なんですか?

前野 中学生くらいかなぁ。映画を見るのが大人っぽいというか、ほぼ一日、映画のことばかり考えていました。どうやって部活サボって、映画に行くか(笑)。だって『スター・ウォーズ』公開日に、部活と『スター・ウォーズ』どっちを取るかっていったら、『スター・ウォーズ』取るじゃないですか(笑)。

――その頃、好きだったジャンルと今好きなジャンルは、あまり変わらないですか?

前野 変わらないですね。結局、話題作は見たい。今なら『シン・ゴジラ』絶対見たいと思いましたもん。僕ミーハーなんですよ。この間、たまたま時間が空いて、よし、ゴジラ行こうと。それで普通に行くんじゃなくて、ちょっと苦労したいなと。すんなり映画館行ってすんなりゴジラ見てすんなり帰るのもイヤだなと思って、映画館まで歩いていったんです。

――どのくらいの距離を?

前野 9km弱(笑)。

――ええ??

前野 暑い中、歩きましたよ。途中、中華料理店に入って休憩して、そこでリオ五輪の情報をチェックしたりしながら。映画館に着いたら、入り口にポスターがバーンとあって「ゴジラが出迎えてくれてる……」って感動しました。ゴジラ待ってくれてた~って。

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