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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 韓国珍スポ「世界性風物館」
傍観ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」VOL.13

泌尿器科医がプロデュースする、香ばしい秘宝館「世界性風物館」

 ひとつずつ見学していると、ディープコリア的に言えばまさに「いい顔」の、キムチ顔をした小柄の紳士がひょっこり登場! 彼こそ、世界性風物館の主であるチャ・ヨンイル先生(77歳)であった。

 挨拶なしに、いきなり展示物の説明を始めるチャ先生。「この自慰している人形は、実にいい表情をしていますネ」と、わりと見たまんまの解説を、それぞれのコレクションに付け加えながら一緒に歩いてくださる。なんと貴重な体験!

 ある時は、先生がいきなり日本語で「これはマンゴです」と言うので、君たちキウイパパイヤな果物かと思って振り向いたら、リアルな女性器があった。マンゴで実現した国際交流に、心がほんのり温かくなった。

kama08先生が最も愛着を感じている、エジプトから持ち帰った珍品。飛行機を乗り換えるたびに荷物検査にひっかかり、頻繁に出し入れしている間に足が折れてしまったとか
kama09インドはカジュラホのエロ寺院でご満悦のチャ先生

 風物館は同じ大きさの4階、そしてその隣にある小さな部屋と続き、見学は終了。なお2002年にオープンした当時、風物館は4階だけだったとか。

 地下1階はまだ一般開放されておらず、「韓国性文化会で講義をする場所になる予定です」とは先生の談。

 帰る前に、2階の泌尿器科医院でチャ先生にしっぽりお話をうかがった。「“性”は汚い物ではなく“聖”なるもの。そんな性に日の光を当てたいのです」といった熱意あふれるお話に、思わず前頭葉がクラクラと。

 お土産にチンマンの置物までいただき、礼を言って席を立った。外に出るなり、新鮮な空気を肺いっぱい吸い込んだ。

●世界性風物館
住所 釜山市中区中区路4-2(地下鉄1号線「チャガルチ」駅7番出口から徒歩2分)
営業時間 11:00~19:00(土曜は午前のみ)
料金 5,000ウォン

(文・写真=清水2000)

最終更新:2017/07/24 13:44
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