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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 狂いだした江口洋介と尾野真千子

ゆるやかに狂いだした江口洋介と尾野真千子が怖い『はじめまして、愛しています。』

 涙涙、また涙のシーンですが、その合間に黒川さんの乾いた声が響きます。

「30秒経過ぁ~」
「1分経過ぁ~」
「2分経過ぁ~」

 そして、

「3分たちました。行くわよヒカリ!」

 そうして運転手の手によって梅田夫妻から引きはがされたヒカリはベンツに押し込まれ、去っていこうとします。

 ふと、美奈ちゃんが助手席に人影を認めました。美奈ちゃんは、助手席の窓をガンガン叩きながら、ヒカリの実母を糾弾する叫びを上げます。相手が精神科に入院している患者だってことも知っているのに、なかなかひどい仕打ちです。

 というわけで、黒川さんがかなり露悪的に描かれていることもあってそうは見えませんが、いちおう物語的には収まりました。

 不幸にも一度は離れ離れになったヒカリと実母でしたが、祖母の尽力もあって一緒に暮らせることになりました。実母は心を病んでいるものの、虐待傾向は見られないそうです。経済的にはかなり裕福ですし、すくすくと育っていくのでしょう。ヒカリが梅田夫妻と暮らしたのは、たった3カ月ですからね。5歳のころの3カ月間の記憶なんて、すぐに忘れてしまうものです。何事もなかったように、長野の地で成長していってほしいところです。

 一方、梅田家にとっても、ヒカリとの日々は決して無駄なものではありませんでした。つかの間の子育てを通して夫婦関係や家族について改めて考えをめぐらせることができたし、ヒカリの天才的なピアノを聞いて感動した信ちゃんママは、長年苦しんできたアルコール中毒から脱却し、信ちゃんと一緒に実家で暮らしたいと申し出ているそうです。きっと、悲しい家族の歴史によって失われた時間を、信ちゃんとママもこれから取り戻していくのでしょう。

 これにて一件落着!

 とは、いかないんですよねー。次回予告で何やら塀を乗り越える美奈ちゃん、ヒカリを抱きかかえて走る美奈ちゃんが映ってました。どうやら、警察のご厄介になりそうな展開が待ち受けていそうです。今後も超楽しみ!
(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2017/04/19 15:01
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