強姦致傷容疑で逮捕の高畑裕太「おバカキャラが原因で長期刑も」と司法関係者
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40代女性に対する強姦致傷容疑で逮捕された人気俳優・高畑裕太について「おバカキャラが仇となるかもしれない」と司法関係者が話している。
「高畑容疑者はテレビのバラエティ番組で、かなり天然なおバカキャラを見せていましたが、あれが素だとすれば弁護士は大変でしょう。うまく情状酌量を得るために供述の口裏を合わせても、上手に矛盾しない話ができるとは思えません。そもそもボロが出やすい人物となれば、今後の量刑にも影響してきます」(同)
司法関係者の見立てには、理由がある。警察が強姦罪ではなく、強姦致傷罪で立件したからだ。
「強姦罪は3~20年の懲役で、被害者の告訴がないと立件できませんが、被害者が負傷した強姦致傷だと5~20年の懲役で、告訴がなくても起訴に向けて捜査は進みます。つまりより悪質な犯行であると定められているわけです。その負傷した事実を証明する要件が今回、全治1週間の右手首の打撲と伝えられていて、傷自体は軽傷。おそらく被害者の被害感情が強く、警察がより悪質と見て重い方で逮捕したように見えますから、そこで重要になるのが高畑容疑者の供述」(同)
警察の聴取に高畑容疑者は「女性を見て欲求を抑えられなかった」と容疑を認めながらも「計画的にやったものではない」としている。
しかし、事件は8月23日、映画撮影のため宿泊していた前橋市内のホテルで、客室からシャンプーや歯ブラシなどの「アメニティを持ってきてほしい」と連絡、届けに来た40代の女性従業員の手をつかんで部屋に引き込み、性的暴行をしたというもの。
従業員を呼び寄せ、モノを手渡す瞬間に突発的に犯行に及んだというのは常識では考えにくい。はなからレイプ目的で女性を呼び寄せたのではないかという疑いが出るのは当然で、だからこそ高畑容疑者はまず計画性を否認したのかもしれない。
一説には任意の事情聴取の段階で弁護士が付いていたということから、その供述はまさに今後の酌量を見据え、より悪質に見られる「計画性」を排除したい弁護士からのアドバイスのものであったとも考えられるのだ。
「それだけに空気の読めないおバカキャラの高畑容疑者が、弁護士の助言通りに動けるかどうかは重要なところ。今後の取り調べで矛盾点などが出てくると、圧倒的に不利です」(同)
その点で言えばすでに高畑容疑者は「当直が1人なのを知っていた」と計画的犯行を疑われる供述もしている。ともあれ、強姦致傷罪は裁判員裁判になり、高畑容疑者の不可解な言動がそのまま法廷で発せられれば、より被害者に同情的な厳しい判決が出ることもあり得る。今後、高畑容疑者に起訴を逃れる方策はあるのだろうか。
「たとえば示談金をかなり積んで被害者との和解を済ませ、それを考慮してもらって強姦致傷罪から強姦罪に切り替えてもらうことがあれば、告訴取り下げもありえますが、一度起訴されれば、その後に示談しようが刑事罰は逃れられなくなりますから、罪を軽くするには、それまでの話し合いが大きく左右します。家族で全財産を投げ打ってでも頭を下げるぐらいの覚悟が必要かもしれません。ただ、それ以前に供述が不自然だと警察は強姦致傷の線を崩さないはず。簡単に不起訴にしてしまうと、警察のメンツにもかかわる話になりますからね」(同)
芸能人のレイプ事件で思い出されるのは、極楽とんぼの山本圭壱。2006年に未成年女性を強姦した罪に問われたが、こちらは保護者を含めた示談が成立し、不起訴処分となった。高畑容疑者の場合、山本と違って被害女性が近寄ってきたファンというわけでもなく、もし高畑容疑者の言う通り計画性がなかったとしても、急な性欲の赴くまま、目の前の女性に襲いかかるなどということは、むしろ通り魔レベルの凶悪犯と見ることもできる。
強姦事件では被害者が心の傷を負って、犯人を許せなくとも法廷での証言などに耐えられず自ら告訴を取り下げることも多いとされるが、たとえこれが山本のように示談で不起訴になったとしても、凶悪犯となってしまった高畑のイメージが良くなるわけはない。共演者の女優に馴れ馴れしく触ったりした不可解な振る舞いが、「おバカキャラ」だからともてはやされることはもうない。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)
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