気が狂っている……! B級ヒーロー“犬溶接マン”とゴッサム・シティの変態的な仲間たち『HITMAN』
#マンガ #コミック
アメリカンコミックス原作の映画がヒットを連発している昨今、『バットマンvsスーパーマン』をはじめ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『デッドプール』(すべて2016年公開)などのアメコミファンが見たかった大作や、知る人ぞ知るマイナー作の実写化が相次いでいる。
アメコミの双璧マーベルコミックとDCコミックが中心となり、今後数年先までさまざまな作品を実写化すると発表しているが、ここでは何があっても“実写化不可能”なアメコミヒーローを紹介したいと思う。
今回、紹介するのはDCコミックが出版する『HITMAN』という作品に出てくる犬溶接マン。そんなバカなと思う名前だが、原作を翻訳した海法紀光氏によると、それでオッケーとのこと。
『HITMAN』は1996年から2001年まで続いた全60話の作品。同作品は、『バットマン』に登場するゴッサム・シティを舞台にアウトローな連中が2流・3流のヒーローや悪役、犯罪者を巻き込んで、ドンパチしあうハードボイルドな物語。その中に登場するB級ヒーローチーム、セクション8に所属するのが犬溶接マンだ。アメリカ国内でも超マイナーな存在だった同作品だが、犬溶接マンという頭のおかしいキャラクターがいることは、マニアの間では古くから話題になっていた。
溶接工のようなコスチュームを身にまとい、ガス切断機と犬の死体を駆使して戦うヒーロー。ガス切断機であるにもかかわらず溶接できるのは、劇中では“スーパーパワー”で片付けられてしまっている。どう見ても出で立ちは悪役だが、同作品ではヒーローとして扱われている。
アメコミヒーローの中でも、特に変わった能力を持ったヒーローの実写化に成功した例は今まで何度もあったが、犬溶接マンの能力は、とにかくめちゃくちゃだ。それは文字通り、“犬の死体を敵の顔に溶接する”というもの。
しかも、犬の死体を溶接された相手は必ず死ぬ。犬も死に(もともと犬溶接マンによって殺されているが)、敵も死ぬというなんともいたたまれない結果になる。
犬溶接マンの“実写化不可能”なポイントは3つある。まず、動物保護団体がマジギレするのが、容易に想像できる点。2つ目は、全く映像化に向いてないキャラクター設定。最後に、ヒーローチームとしてかっこ悪すぎる点だ。
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