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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 瓜田純士、SMAP解散騒動を嘆く

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士、SMAP解散騒動を嘆く「ほとんどイジメみたい……」

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――解散は仕方がない、と。

瓜田 逆に、ヨボヨボになるまで続けられたら痛いですよ。腰にコルセットを巻いたロートルのロックスターが本当に格好いいか、と言ったら疑問でしょう。80歳、90歳になった指原莉乃を見たいですか? 一生AKBに縛られた彼女らが、シミだらけの顔して、シワシワになって、オッパイも垂れて、ビゲン香りのヘアカラーで白髪を染めながら「ポニーテールとシュシュ」を歌って、一体どこの誰が喜ぶんですか? って話と一緒です。そうなる前に「おつかれさまでした」でいいじゃないですか。逆によくやったと思いますよ、25年も。正直、ここ数年のSMAPはカラダのラインが崩れ、アイドルと呼ぶのは厳しい感じになりつつあったので、解散するにはちょうどいいタイミングだったのかもしれません。

――では、解散は仕方がないとして、今後、こじれた人間関係だけでも修復することは難しいですかね? これまで愚連隊、自警団、バンド、義理の兄弟などの難しい人間関係を築いたり壊したり、また築き直したりを繰り返してきた瓜田さんならではの「仲直りのコツ」みたいなものがあれば教えてください。

瓜田 小さな誤解が積み重なって今に至った、という前提で話しますと、ひとつ絶対的に言えるのは、「誤解には和解がある」ってことです。特に男の場合はそう。ただ、相手がまだいろいろと誤解したまんまで、「顔も見たくない」という心理状態のときに、こっちの思いを伝えたところで、かえって溝を深めるだけ。必要なのは、時間のみ。時間以外、ないですよ。

――と、申しますと?

瓜田 いろんな感情が1周回って、1年か2年経って、お互い忘れた頃にコンコンとノックしに行って、「あんときはうまく話せなかったけど、おまえのこと好きだったんだぜ」って言えば、相手も嫌な気はしない。また一緒にメシを食えるぐらいの仲には戻れるはずです。でも半年や1年でそれをやっちゃうと、反発を食らって、誤解は1個から10個に増えちゃうかもしれない。あとは「あの野郎!」と人前で啖呵を切っちゃった手前、本心では許してるのに、体面的に許せないということもある。でもそんなのも時間が経ってバッタリ再会すれば、なんてことないですよ。

――その時間の目安は、おおよそ1年か2年だと?

瓜田 まぁ、こじれ方にもよるので一概には言えないけど、双方が忘れた頃くらいですかね。で、誤解が解けて和解した場合、もう一度、そいつと仲良く共同活動をできるのか? っていう問題が気になりますよね。僕の経験上、いっぺんウンザリして離れた奴と、もう一度同じような青春を取り戻すのは、無理ですね。10日か20日で、「あ、そうだ。こいつのこういう部分がムカついて俺たちケンカ別れしたんだ」ってことを思い出して、結果、再びケンカすることになる(笑)。だから、和解したとしても、その後は近からず遠からずの、いい距離感を保ち続けるのが大人の選択かもしれませんね。

――今でこそすっかり大人になった瓜田さんですが、かつては人間関係のトラブルが非常に多かったですよね。

瓜田 もう、日常茶飯事でした。生んだ誤解を解こうと必死になればなるほど、相手の温度と一致せず、ずっと空回りするばかり。で、こっちが新しい敵でも作ってすっかり忘れた頃に、そいつと街でバッタリ会ったりするんですよ(笑)。会ったら謝ろうと思ってたのに、「急いでるんで、また」とか言っちゃったり。要は、その頃にはもう、そいつに興味がなくなってるんですよ。そもそも相手に謝ったり弁解したりっていうのは、たいていこっちのエゴですからね。

――エゴ?

瓜田 誤解を解きたいというのは、自己満足ですよ。僕の場合、自分の胸の引っかかりを取りたいだけ、自分がすっきりしたいだけで、相手にとっちゃいい迷惑なだけのことが多かった。相手はトラブった時点で絶交を決意して、謝罪なんか求めてない可能性もありますし。だから、「円満解決で終わらせたい」というエゴを相手に押しつけるのは、どうかと思う……と、過去の自分を反省しながら言いますよ。

――しかし、「誤解には和解がある」というのは、いい言葉ですね。

瓜田 僕が刑務所に入ってるときに、中国人の兄弟分が教えてくれた言葉です。僕が刑務所の中でさまざまなことで誤解されて苦しんでるときに、「瓜田さん、人間には誤解があれば和解もあります。だから、くじけないで」という励ましの手紙を流暢な日本語で書いてよこしてくれた。それから大事にしてる言葉なんですよ。

――刑務所の中でも、誤解されるような問題をたくさん抱えていたんですか?

瓜田 100個ぐらい抱えてました(笑)。わかりやすい例を挙げると、刑務所の工場には、毎日2名ずつぐらい、新入りの受刑者が来ます。で、新入りがナメられたくない一心で、誰かとケンカを始めたとします。その新入りが僕と同門(のヤクザ)だった場合、僕は飛ばなくちゃならないんですよ。それが暗黙のルールなんです。

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