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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > リオ五輪、各局番組はどう伝えたか

何をしたかったのかNHK、意外にマジメだったフジテレビ……リオ五輪、各局番組はどう伝えたか

●抜かれまくりの『ミヤネ屋』中山レポーター

 錦織圭の銅メダルがかかったテニスの3位決定戦。卓球女子団体の準決勝・日本対ドイツ戦。高橋・松友ペアのメダル獲得が決まるバドミントン女子・ダブルス準決勝……。筆者が確認できただけでも、これらの競技の試合中、観客席で応援する『ミヤネ屋』の名物キャラ、中山正敏レポーターがたびたび抜かれていた。

 従来、五輪中継で見切れる、といえば江頭2:50の専売特許だったが(今回も現地に行っていたらしいが)、そのお株を奪う目立ちぶり。閉会式を終えての大会総括を期待したが、宮根誠司の夏休みに加えて、台風の関東直撃も相まってその機会を逃してしまったのが惜しい。

●解説者を取り上げた『羽鳥慎一モーニングショー』

 あの手この手で、オリンピックと結びつけようとする情報番組。そんな中、「解説者」にスポットを当てていたのが、テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』。陸上解説における「増田明美のどうでもいい情報がすごすぎる伝説」を取り上げていたのが、無駄知識すぎて楽しかった。

 また、女子レスリングでは解説者・浜口京子の乙女っぷりをクローズアップ。「女子ですねぇ~」と何度も指摘し、浜口を赤面させていたのが印象深い。

 番組は異なるが、浜口は「吉田沙保里の敗因がかかとにあった」と、自分の体を使って説明したいのに、足元がハイヒールで視聴者には意味不明、という天然ぶりを発揮。女子力が逆効果を果たしていた。そんな彼女の、今後の解説者人生に注目したい。が、相も変わらず「気合いだー」を強要させるのは、そろそろやめにしてあげてほしい。

●真面目な報道ぶりが際立っていたフジテレビ

 今回、芸能人キャスターを配置せず、アスリートキャスターだけで臨んだのがフジテレビ。13日放送のウィークリーハイライトでも野村忠宏、高橋大輔、小谷実可子という3人のオリンピアンキャスターを全面に押し出した企画で、スポーツファンにもアスリートにも真摯な番組作りを徹底していた。

 従来のスポーツ番組、布陣をあえて意識せず、新たなスタイルを築こうとしていたのは評価すべき点。だからこそ、ここから先は従来の資産も生かし、五輪後のアスリートの声と笑顔を引き出してもらいたい。

 たとえば吉田沙保里。なぜ彼女は、悔し涙を流して「力を出し切れず申し訳ない」と謝罪しなければならなかったのか? その重い十字架を外してあげられるのが『スポーツジャングル』の浜田雅功あたりではないか? 「なんで泣いとんねん」という愛あるツッコミこそが、今の彼女を救ってあげられるひとつの方策な気がしてならない。
(文=オグマナオト)

最終更新:2016/08/27 13:10
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