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テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第134回

「面白い」が正義! 狂ったTBSに『芸人キャノンボール』再び

 そして、ロンブーチームが場外馬券場で見つけた“英国紳士”風の素人が強烈だった。

 ほかの人が一生懸命面白い顔を作って笑わせようとする中、ただそこにいるだけで笑わせることができる強烈キャラだった。

 続く第2ステージは、この番組の面白さが凝縮されていた。

「とにかく歌がうまい人」を連れていくというお題で、ロンブーチームが真っ先に電話をかけたのは、NHK『紅白』出場歌手でもある千秋だった。

 最初こそ、突然の電話に「マネジャーに確認しないと」と一度は躊躇するが、旧知の仲である出川哲朗やウド鈴木の説得に「行ったほうが面白いんでしょ? 行ったらオイシイんでしょ? じゃあ行くー!」と快諾したのだ。

 だが、これが思わぬ展開を見せる。

 ロンブーチームが待ち合わせの場所に到着してしばらく待っていると、千秋から電話がかかってくる。なんと、別の仕事で行けなくなったというのだ。もちろんロンブーチームは大混乱。なんとか時間ギリギリで、別の人物を連れてチェックポイントの会場に到着した。

 すると、なんとおぎやはぎチームの代表として千秋が登場したのだ!

 実はロンブーチームからの電話の後、おぎやはぎチームのバカリズムからも連絡が入った千秋。「先に約束した上、長い付き合いのウドや出川を裏切れない」と言うが、バカリズムはそのほうが「オイシイ」と説得。果たして、彼女は面白いほうを選択したのだ。

 裏切りや策略、相手の車のタイヤを外し、相手の進行を妨害することもいとわない。多少「ズル」しても、「面白い」ことが一番の「正義」。そんな世界だからこそ、とにかく芸人たちがレースにのめり込み真剣だ。真剣にレースに勝とうとし、必死に「面白い」ことを探すのが『芸人キャノンボール』だ。

 それは、今のTBSの“狂った”姿勢を象徴しているかのようだ。いよいよ24日、『芸人キャノンボール』が「2016 in Summer」として帰ってくる。
(文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/

「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

最終更新:2019/11/29 17:38
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