山岳民族に残る「嫁さらい」の実情を追う 『霧の中の子どもたち』と日本の非婚化
“売春島”は本当にあった!? 消えていく外国人娼婦たちの声なき声『娼婦たちから見た日本』
2016/08/13 18:00
#本
江戸時代、幕府公認の色街は吉原だけだったとされているが、当時の言葉で「岡場所」と呼ばれた裏風俗が東京に100カ所以上あったという。幕府はそれらを取り締まり潰していったが、形を変えて売買春は行われていった。本書では、10年代に流行したネットを介した売買春や「JKビジネス」にも触れている。秋葉原などで取り沙汰される「JKビジネス」は、今の世に対応した売春の姿だと言えるだろう。八木澤は「売春街をいくら取り締まったところで、またどこからか、むくむくと現れるものなのだ」と語る。
ほか、沖縄現地の風俗事情と米軍基地との関係性や、今はなき色街を歩いた著者だから知り得るルポを347ページにわたって収録。
摘発の強化によって消えた、1,000人を超えるとされる“じゃぱゆきさん”。彼女たちは、今どこで生きているのだろうか。
最終更新:2016/08/13 18:00