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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

大喜利利権めぐり『笑点』内紛激化……円楽一門による“三平つぶし”が始まった!

sanpei0802林家三平公式サイトより

『笑点』(日本テレビ系)での、桂歌丸に代わる6代目司会騒動がきっかけで落語会への注目度が高まっているが、その裏では『笑点』のレギュラーの座を狙って、一門間の足の引っ張り合いが続いているという。『笑点』の大喜利メンバーに新加入後、テレビ出演をはじめ、仕事が増えているという林家三平に対して、大先輩の三遊亭円楽をはじめとした円楽一門が「つぶしにかかっている」という情報が流れているのだ。

 三平は『笑点』のレギュラー決定後、同局の『火曜サプライズ』『シューイチ』に出演する傍ら、TBS系の『ぴったんこカン★カン』、NHKの『あさイチ』にも出演。今後も『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)をはじめ、バラエティや情報番組出演のオファーが殺到している。『笑点』のおかげで、プチブレーク中なのだ。番組制作会社のプロデューサーによると「兄の林家正蔵と同じく、三平は落語はヘタですが、父親の初代三平の血を引いていて、空気を読むのがうまい。バラエティ向きなんです。『笑点』のレギュラーになって、知名度も上がった。オファーが殺到するのは当然ですよ」という。

 裏では、三平の妻で元女優の国分佐智子のコネで芸能界の重鎮を動かし、日テレの上層部に圧力をかけたという情報もあるが、『笑点』のレギュラーになったことで、林家一門の落語会や地方公演のチケットは飛ぶように売れ、一門は潤っているという。さらに、日テレサイドは『24時間テレビ』のマラソンランナーに林家たい平を指名。日テレは、完全に林家一門に傾いてしまった。

 この状況に激怒したのは、『笑点』司会の座を手中にできず、大喜利メンバーの後釜にも一門を押し込めなかった円楽だという。三平の加入決定後、円楽は大喜利メンバーである同門の好楽と共に「しばらく『笑点』を休みたい」と、番組スタッフに申し出たという。2人に同時に休まれたのでは、番組は成立しない。要するに円楽は、番組内での自らの発言権を高めようと、クーデターを起こそうとしたのだ。ところが、円楽は“不倫騒動”で自らの尻に火がついて、それどころではなくなり、クーデターは失敗に終わった。しかし、三平を快く思っていないことには変わりはない。

 その三平だが、『笑点』の収録では真っ先に手を挙げて回答するも、ちっとも面白くない。以前からビートたけしも指摘するように、大喜利の答えは何人もの放送作家が作っていて、落語家自身のアドリブはほとんどない。しかし、三平は台本通りの回答に自らのアドリブも乗せて、さらにすべっていることが多く、結果的に放送時にはカットされ、出番が少なくなっているという。そんな三平に対して、円楽は「落語がヘタな上に、大喜利でも使いものにならない」と徹底的にいじって自信をなくさせ、つぶしにかかる“戦略”を取り始めているというのだ。

 自らのプライドと一門の存続をかけて、足の引っ張り合いが続く『笑点』の舞台裏。落語界も、現実は笑えない世界ということだ。
(文=本多圭)

最終更新:2016/08/02 08:00
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