早くも1ケタ転落! フジ月9『好きな人がいること』夜間不法侵入シーンは大丈夫か
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「年頃の女の子は恋に支配されているもの」だとすれば、それはそれで正しいやり方でもあるとは思います。だから、この「恋」を自分のこととして捉えることができれば、このドラマは「わたしのドラマ」になりえるでしょう。そういう意味でも“ゲーム的”なのだと思いました。
あとね、千秋と美咲が、閉館後の新江ノ島水族館に2人で忍び込むくだり。こんなことわざわざ言いたくないんですが、夜間の施設への不法侵入にはデリケートな時世でもありますので一応言っておきますと、あれはやっぱりいただけないです。ドラマと現実は別だし、こんなのに影響されて侵入する人なんているわけないとは思いますけど、フジテレビの亀山千広社長はこのドラマを「ティーン向け」と言いきってますからね。こうした犯罪行為を“素敵一辺倒”でご披露するのは、ちょっと大人のやることじゃないよ、と思います。
昨今の表現規制問題で、エロとか殺人とか暴力とか、いろいろ槍玉にあげられていますが、そうした作品の多くは行為そのものを推奨しているわけじゃないんです。でも水族館のこのくだりは「こんな素敵な恋しようよ!」という表現の一環として行われている。殺人や暴力のように誰かを傷つけるわけじゃないから目くじらを立てる必要はないというのが、まあフジテレビの言い分なんでしょう。
だけど、そんな時代じゃないと思うんですよ。世の中、コンプライアンス意識が窮屈なほど高まっています。ひと昔前だったら、捕まっても警備員室に連れて行かれて「こってりしぼられちゃった(てへ)」くらいで済んだのかもしれませんが、今だったらたぶん、即通報だと思う。で、現行犯逮捕だと思う。それが千秋のような有名なレストランプロデューサーなら、週刊誌の餌食になって即失職だと思う。Twitterや食べログでリンチされちゃうと思う。そこまで厳しくする必要ないってくらい厳しくされちゃうのが、2016年の今なんだと思うんです。
万が一ね、このドラマに影響されて高校生カップルかなんかがどこかに侵入して捕まったとき、「思ってたんと違う~」となっても遅いんです。ドラマとか作って子どもにメッセージを与えている大人のほうが「今は本当に窮屈で、本当にイヤな世の中になっちゃったど、こういうことすると晒し首になって再起不能だよ」と、注意深く教えてあげる必要があるんじゃないかと思うんです。
そういうの、いちばん痛い目に遭っているのがフジテレビという企業だと思うんですけど、やっぱりどっか他人事なんですかね。
(文=どらまっ子AKIちゃん)
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