早くも1ケタ転落! フジ月9『好きな人がいること』夜間不法侵入シーンは大丈夫か
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フジテレビ月9『好きな人がいること』は第3話。視聴率は案の定、8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と1ケタに転落しました。前回は『FNSうたの夏まつり』で前後を挟み込むという異例の編成だったこともありますが、10.4%だったので、けっこう下げました。
このドラマについては、初回から一貫して「キモヲタ向けのエロゲ展開を性別ひっくり返しただけ」「桐谷の肉欲がハンパない」などと言い続けていますが、今回も「恋愛こそ人生」な価値観は見事にキープされています。
お話は大きく分けて2つありました。
ひとつは、「千秋さん(三浦翔平)好き好き」の美咲(桐谷美玲)が、千秋の元カノ・楓(菜々緒)にブレスレットひとつで買収され「あんた、あたしの友だち、だからあたしと千秋が付き合うの応援して」と約束させられ、それを後に「ホントのわたしの気持ちと違う!」とひっくり返す話。
もうひとつは、シェフ夏向(山崎賢人)が、秘伝の手作りデミソースが赤字であることを知り、一度は缶詰に切り替えることを決意するも「そんなのホントのオレの気持ちと違う!」とひっくり返す話です。
この2つが、まったく等価値というか、同じ重みをもって描かれるんですね。夏向にとって、父親から「デミソースは守り抜いてほしい」との遺言を受けて守ってきたソースを缶詰に変更することは、人生の柱を折る決意です。そんな重大な決意を美咲の恋と比較して「だから、美咲の恋心もこんなに真剣なんだよ」と言いたいところなのでしょうが、逆に「夏向のソースへの(父親への)思いもこの程度だよ」と見えてしまっている。夏向という人物そのものと、美咲の恋心が、天秤にかけられて釣り合っている。
結果、第3話に至って、このドラマの主役が誰でもなくなってしまいました。美咲でもないし、もちろん千秋でも夏向でもない。じゃあ誰かと言えば、もう人物ではないんです。美咲の「恋」そのものが主人公なんです。
その「恋」に何が訪れ、どう転び、どこに帰結するかを語るドラマになっている。彼ら兄弟には「本当の兄弟じゃなさそう」という伏線も張られていますが、それも「恋」の行く末に変化を加える要素でしかないでしょう。周囲の人物同士の継続した関係性や、それぞれの男たちの価値観はすべて、美咲の「恋」と等価交換されてしまう。
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