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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 天皇陛下「生前退位報道」の真相
週刊誌スクープ大賞

天皇陛下の生前退位報道、宮内庁全面否定も「NHKに抗議せず」その深いワケとは?

 内容を簡単に記せば、2002年頃、大学2年生だったA子さんに「別荘に来ないか」と誘い、富士山麓の別荘で酒を飲みながら、強引にキスを迫ったという。結局、未遂に終わったのだが、帰り道でも彼女をホテルへ誘ったというのである。

 古い話がなぜ蒸し返されたのかというと、A子さんには当時付き合っている彼氏がいた。心に深い傷を負ったA子さんから話を聞いた彼氏が怒って鳥越氏を呼び出し、鳥越氏は「反省している。もうテレビから引退する」といったというのだ。

 その後彼氏とA子さんは結婚している。鳥越氏のことは思い出さないようにしていたのだが、今回の出馬で、彼はこう覚悟したという。

「私がこうして告白したことで、妻はまた苦しむでしょう。それでも、あの男が都知事になることだけは許せません」

 当然、鳥越氏は「事実無根」だとして、名誉毀損と公職選挙法違反の疑いで東京地検に告訴状を提出した。文春側は「内容には自信を持っている」と答えている。

 文春は参議院選中にも、出馬した元共同通信記者について、経歴への疑惑とカネがらみの問題を報道して、その人間から刑事告発されている。

 文春に書かれていることが真実かどうか、裏に政治的な背景があるのかどうか、私にはわからない。だがこの記事は「選挙妨害に当たる」のではないだろうか。

 文春はこれを掲載するにあたって「これを報じることは広く公共性、公益性に資するものであると小誌は考えた」と文中で書いているが、裁判になってこの主張が認められるとは考えにくいと、私は思う。

 彼の名前を一躍有名にしたのは宇野宗佑首相(当時)の三本指愛人問題だが、それを告発した元神楽坂芸者も鳥越さんに対して不信感を持っていると、私に昔、話していたが、76年も生きてくればいろいろなことがある。

 人一倍オシャレで、モテる鳥越さんなら女のほうが放っておかないであろう。そんな女性の中で、鳥越さんに複雑な思いをもっている女性が何人かいるかもしれない。

 だが今回のケースは、記事を読む限り文春のいうような「日本の首都を預かる可能性のある人物の資質を厳しく問う内容」だとは思えないのだ。また行為は未遂に終わったと書いているのに「淫行」とは「疑惑」と付いてはいるが行き過ぎたタイトルではないのか。

 タレントの橋下徹氏が「この程度で逃げ回っているなら知事になる資格なし」とツイートしたそうだが、無責任な発言だ。

 選挙中に文春と「淫行した、しない」でケンカしたら、鳥越氏はさらなるイメージダウンになるから、やりたくてもできないはずだ。

 この上はなんとしてでも都知事に当選して、文春・新谷学編集長とテレビカメラの前で決着をつけたらどうか。

 裁判になれば、私は、元共同通信記者のケースは公職選挙法ギリギリの許容範囲だと思うが、鳥越ケースは文春側に厳しいものになると思う。だがそのときには都知事選はとうに終わっている。

 それにしても今回の有力候補3人の魅力のなさ、政策のなさはどうしたことだろう。

「もっと安心、もっと安全、もっと元気な首都・東京」(小池氏)
「あたたかさあふれ、お年寄りも子供も安心できる東京の実現」(増田氏)
「あなたに都政を取り戻す」(鳥越氏)

 この候補者たちは都知事になって何をやりたいのか、何をやってくれるのかがわからないのでは投票のしようがないではないか。

 テレビ討論でも、政策以外の「小池氏は私のことを病み上がりだといった」(鳥越氏)などという些末なことで言い争っている始末で、選挙民を呆れさせている。

 選挙後に、史上最低の都知事選といわれることは間違いないと思う。

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