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まるで悪鬼の巣窟! 覚せい剤、レイプ、裏金、タブーのオンパレード『ヤバい! 警察官』

 たびたび報道される警察官の不祥事。もう驚くこともなくなったが、ヤクザや芸能界などの“ヤバい”本を多数制作してきた宝島社の『ヤバい! 警察官』は、想像以上にヤバいエピソードが満載だ。

 目次をみると、警察官による覚せい剤使用、レイプ、イジメ、天下りと胸糞が悪くなるようなキーワードがこれでもかというほど並んでいる。

 風俗店にガサ入れなんて話をよく耳にする。当該地域の浄化を目指すもの……だが、本書によればそうではなく、今までヤクザが担っていた“ケツモチ”の座を警察が強引に奪ったということらしい。現在、風俗営業の管理者には「当局懇親会」への出席が義務になっているのだが、それは我々の想像する懇親会ではなく、警察当局が管理者に対して「ヤクザと付き合いはないか」「ヤクザと付き合いのある店舗があったら密告しろ」と詰問するのだという。

 また、14歳の家出少女を“性奴隷”にした鬼畜警察官も登場。15年に埼玉県であった実際の事件で、1カ月以上にわたり、自宅に軟禁し性的暴行を加えたというのだ。出会い系アプリで「行くところがない」14歳の少女を誘い込み、性行為を強要。やがて、逃げ出そうとする少女に「ヤクザがお前を狙っている。外に出たら売り飛ばされるぞ」と洗脳したというのだ。
 
 捜索願が出されていることを知った警察官は、唐突に「出てけ!」と少女を追い出す。路上にいた少女を別の警察官が発見したことで、事件が明るみになった。少女は、「脅されながら暮らし、何百回とセックスしたことがトラウマになっています」と語るが、当の警察官は、現在も働いているという。

 ドラマなどで耳にする“裏金づくり”もお手の物。各県警は、関係者でしか購入できないオリジナルグッズを制作していて、これもワルの警察官にとっては小遣い稼ぎに都合のいいシロモノ。グッズは、県警のマークが入った酒や菓子などが主だが、コレクションするマニアは思いの外多く、1,000円ぐらいで買えるそれを、ネットオークションなどで、3万ほどで売りさばく。また刑事ドラマで見かける、黄色い規制線の切れ端でも同様に買い手がつくというのだ。足がつかないように、友人に頼んで代理で出品するなどして、手口は巧妙化している。
 

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