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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 15歳の道産子パフォーマー吉田凜音

アイドル? シンガー? 15歳の道産子パフォーマー吉田凜音に聞く、「アイドル業界で生き延びるために私が考えていること。」

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 アイドルブームも過渡期を迎えている2016年。さまざまな女性アイドルがしのぎを削っているなか、圧倒的な実力でファンを増やしている“アイドルシンガー”がいる。2000年生まれ、北海道出身の高校1年生、吉田凜音だ。これまで出演してきたアイドルイベントはいずれも話題となり、14年2月に放送された『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)には“歌うまキッズ挑戦者”として出演、歌唱力の高さも話題となった。

 同年11月、ノーナ・リーヴスの西寺郷太プロデュースのもと、若干14歳でビクターよりソロメジャーデビューを果たし、同氏より「次世代のアイコンになれる存在」と太鼓判を押される。そして16年5月に発売されたDVDマガジン『IDOL NEWSING vol.2』では本格的なラップに初挑戦。Twitterに転載されたその「りんねラップ」の動画の再生回数は数十万回を突破、話題をさらった。

 この7月22日(金)には、東京・新宿BLAZEにて開催される同DVDの発売記念イベント『IDOL NEWSING LIVE 2』(新宿BLAZE)にて、「りんねラップ」の生のライブパフォーマンスを披露予定。数段飛ばしでシンデレラストーリーを駆け上がる彼女と、彼女の所属事務所・5projectの外園栄太氏に、彼女の魅力の“源泉”を尋ねた。

──外園さんは、吉田凜音さんが小学1年生の頃から通っていた北海道のアクターズスタジオの運営者として、長年に渡り吉田さんをご覧になっています。若いうちから注目され、ついには、西寺郷太氏らをバックにバンドデビューもされた彼女を売り出すに当たっての“戦略”とはどのようなものなのでしょうか?

外園栄太(以下、外園) 結局のところ、「戦略は吉田凜音」というところになるんだと思います。お客さんの対応だったり、企画だったり楽曲だったりを、プロデュースする大人たちの側が作り込むというのが、現在のグループアイドルの一般的な手法だとすると、彼女は違う。ボーカリストしても、芸能個性としても、非常に魅力的で面白いですから。今は、さまざまなスクールで小さい時から学んでいる若い人たちが増えていて、技術的に高い人たちもとても多い。でも、ただ、優等生で頑張っている人では、現状突破はできないと思うんです。感じる力や、考える力、意志の強さだったり、少しはみ出していしまう個性も、音楽を目指す人にとっては魅力的なポイントかなと思うんですよね。

吉田凜音(以下、吉田) 小学生の頃は、もしかしたらレッスンの時、はみ出していた日もあったかもしれないです(笑)。

外園 ソロアイドルだったり、ソロシンガーっていうのは、すごく夢があると思うんですよ。僕らの世代にとって「芸能人」っていうのはやっぱり特別な存在だし、カリスマだったじゃないですか。例えば、浜崎あゆみさんや、安室なみえさんのような時代の顔とも言える存在を生み出したいというのは、強く思うところで。そういう思いと、吉田凜音のファンキーな個性をどう同居させていくのかを考えるのが、僕らの仕事だと思っています。

──そうした戦略を練るに当たって、吉田さんにも相談することはあるんですか?

外園 はい、むしろ常にそうしてます。結論や、運営側の意見を伝えすぎるより、本人にも考えてもらって、その上で話し合って決めることが多いです。メジャーデビューが決まったときも、アイドルグループだったらサプライズで発表して、メンバーが号泣するというような映像を撮ったりするんでしょうけど、吉田の場合は、レーベルの方との話が進んでいくなかで報告もしていたので、決まったときの吉田の反応も「あ~、よかったです~」っていうぐらいで(笑)。

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